廃墟を旅する 

産業遺産や戦争遺跡、時を超えた郷愁への旅路へ・・・

【廃車館】草むらのヒーロー達へ

いつからそこにいて、いつまでそこにいるのか

草むらのヒーロー達へ
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田舎の道路を車で走っていると、道の傍らにふっと飛び込んでくるものがある。それが何なのか確認すると、それは車。しかし、どう見てももう動く気配がない。廃車だ。
田んぼのあぜ道を歩いていると、物置の様に使われているものがある。それが何なのか確認すると、それは車。しかし、どう見てももう動く気配がない。そう、廃車だ。
みなさんもこんな経験をしたことがあることだろう。気にしなければ本当に気にもならないそれらは、よく見てみると実はとんでもなく面白いことに気づく。一台一台に廃の趣があり、廃墟とは一味違った廃の形が存在する。
ある雑誌に廃車の特集があった。そこには廃車のことがこう書かれていた。

「草むらのヒーロー」

草むらに存在する廃棄美の塊達。廃車の魅力を紹介しようと思う。

ちなみに、自分の中での廃車の定義というものがある。何でもかんででも捨てられている車が廃車ということではないと考えるのだ。まず、ナンバープレートが無いこと。あったとしてもボロボロで完全に廃車と分かること。車の修理工場などの裏に集積されていないこと。それは部品取りかスクラップ待ちであり、廃とは言えないからだ。
他にもいくつかあるが大きく分けてこんなところだろう。

ちなみに自分は車に詳しくない。なので、どこで見つけたのか、思い出話のように紹介する。


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これを見つけたのは九州に廃墟旅に出かけたときだった。


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なんとも異彩を放つこの廃車に惹きつけられて、廃墟から帰ろうとしていた自分をこいつは止めた。


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近づいてみればもう一台青い廃車もある。


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いい表情をしている。


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もう放置されて長いのだろう。草にだいぶ侵食されて朽ちようとしている。


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エンジンルームも、もう動く気配はない。


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廃車と塔。あの塔は「針尾無線通信所」だ。いずれ紹介しようと思う。


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内装は使えそうなものは取ったらしい。


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畑の一角に異彩を放ちながら存在していた。


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茨城のある廃病院へ向かう道すがら、薄暗い峠道を走っているとそいつはいた。
この廃車は三菱「ミニキャブ」という車種らしい。


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最後に走ったのはいつだったのか。なぜそこにいなければならなくなったのか。


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ロゴ。


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現役の車が道を通るのを見守っているかのように、もの悲しく存在していた。


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埼玉県のある峠の廃墟へ行った帰り道、その廃車達に出会った。


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「クラウン」と書いてある。でもクラウンなんて車種がいっぱいあるのでどの時代のものか分からない。


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エンブレム


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まさに草ヒロ。


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草むらの中に沈み込むように存在する。


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そのクラウンの近くには違う廃車が二台。


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赤さびてしまっている。


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窓が割れていて中に雨が入り込んだのだろう。内部も埃がたまっている。


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近くに車屋も無いし、なんで放置されているのだろう。


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夏草があたりを包みこむ。


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ホンダのロゴ。


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廃車は見る角度を変えてみると表情が変わる。


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いろいろな角度から見てみるのが良いだろう。


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動かない時間の中に今もなお。


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ある夏の記憶。


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白いフレームだけを残して動かない者がいた。


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これがあるのは栃木県の足尾銅山、「新梨子湯力発電所」だ。


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冬のある日のことであり、周りの木々同様寒々しい姿だった。


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だが、冬の斜陽を受けて白いフレームが輝いているように見えた。


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強い存在感を放つ廃車だった。


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そしてその近くには落葉に埋もれたバイク。


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ずいぶん古い形だ。


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セピアな廃車。


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これは別の場所。足尾銅山の鉱山住宅廃墟群がある場所に存在しているバイク達。


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銃撃を浴びたようになっている廃車を発見した。
ここは東京都八丈島の廃墟である。地下壕探索の際の出来事だ。


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丸く赤さびた場所が特徴的な模様のようになっている。


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ホワイトハウスのような廃墟に廃車が一台。


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この世の終末のような風景だ。


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傍らにはスズキのキャリーが死んでいる。


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まるで事故を起こしたようだ。


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八丈島は風が強く、自分が行ったときも嵐のようだった。風に飛ばされた何かがフロントガラスを割ったのだろうか。


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長野県は諏訪湖の近くの道でこいつを発見した。


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いい雰囲気を放つそいつは、雨の雫でさらにいい感じになっている。


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ただ放置されているようなものではなく、事故車両のようにへこんでいる。


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内装もボロボロだ。


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長い間放置されたのか、タイヤが半分土に埋まっている。


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ロゴ。


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諏訪湖に行ったら会いにいってほしい。


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その草ヒロは、あなたの来ることを待っていることだろう。


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かっこいい白い草ヒロがあった。
これは埼玉県のある田舎で発見した。


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こんな形の車は好きだ。スーパーカーというわけではないが、流線型のフレームでスピード感がある。


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以前は力強く道路を走っていたのだろう。今は田んぼを見つめ続けている。


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これも埼玉で見つけた。
畑の傍らにちょこんと鎮座している。


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白い車体に赤錆が全体に回ろうとしている。


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こんな感じの廃車はこのごろ少なくなったと感じる。


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先ほど諏訪湖を近くにある廃車を紹介したが、こちらは諏訪湖から50メートルほどしか離れていない。


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バスというのはそれほど珍しくない。日本各地に廃バスが存在する。


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レトロな車両だと感じる。


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乗ってみることにしよう。


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運転席は草に侵食されている。


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座席取り払われて、今は物置のように使われている。
乗客を乗せて走り回っていた当時の記憶をたどることは出来ない。


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北海道の広大な台地を車で走っていると、そいつはいた。


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一目見ると、それは朽ちたトラックだとわかった。


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車というより、もうくず鉄のようになってしまっている。


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だいぶ古い型のトラックだと気づく。


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こんな形のトラックそうそう走っていないだろう。


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計器も見たことも無い形式だ。


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よく見ると荷台にもう一台の廃車を乗せている。


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E2300とロゴがある。調べてみると、結構珍しい車種らしい。


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朽ちたドアが開きっぱなしになっている。


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だいぶ長い年月が過ぎたことだろう。


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車が潰されている。


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Nと入ったロゴ。


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エンジンルームも露出している。


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冬には雪に完全に覆われてしまう北の大地。


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そこにも廃車は存在した。


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この形の廃車は日本各地で見る。


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これもそのひとつ。


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北海道のある海岸で海をにらんで動かない者。


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窓ガラスも無い。


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草ヒロならぬ海岸のヒーロー。


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日産の車両らしい。


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車内はごみだらけだ。


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廃車とは思えないような存在感を放っていた。


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朽ち果ててフレームも崩れ落ちようとしている廃車。


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崩壊が激しい。


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マイクロバスのような廃車だ。


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広い寒々しい草原の中にただ一人。


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乗せるものも絶えたドア。


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誰も注目するものもいないのだろう。


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今はただ静かに眠る。


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遠くのほうに一台の廃車。


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もう自然の一部のようになっている。


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ここは「朝鮮トンネル」というバケトンの近くだ。こんなところまでどうやって持ってきたのか不思議に思ったものだ。


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某宗教施設廃墟の敷地内。そこにこいつは存在していた。


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まったく人の来ない場所である。


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決して動くことの無いその草ヒロは、永遠の時を過ごすことだろう。


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ある廃墟の内部に存在している廃車。


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ルパンが乗ってそうな廃車もあった。


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群馬県の廃スキー場に存在する軽トラック。


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これも自然に溶け込むように存在するバス。


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すすき野の中に草ヒロがいた。


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ジープのような車両だ。


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道路維持作業車と書いてあった。


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茨城県の某所に存在する廃車。今にも動きそうな感じがした。

いかがだっただろうか。
ここに紹介したのは日本全国に存在する廃車のほんの一部である。みなさんも少し目を凝らしてみてほしい。草むらのヒーロー達は以外に近くに存在しているものである。

草ヒロたちは今も、悠久の時の中を走り続けているのだろう。

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