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廃墟を旅する 

産業遺産や戦争遺跡、時を超えた郷愁への旅路へ・・・

【廃校】羽幌炭鉱廃墟群・太陽小学校

思い出の場所が忘れられていくとき

羽幌炭鉱廃墟群・太陽小学校
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 北海道の厳しい冬が終わりを告げ、季節は春から初夏へと移り変わろうとしていた。
 見渡す限りの大自然の中に不自然な近代建築が突如として表れる。それは桃色で直角の建物と、円形の巨大な建物だ。いずれも異様なこの建築物こそが、羽幌炭鉱が残した遺構の一つ、『太陽小学校』だ。


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 短い坂を駆け上ると、丘の上にたつその廃墟の全体が見て取れた。


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 人の気配が一切しない自然の中に異様な光景となって存在している。
 この学校が学校として機能したのはほんの短い期間だけだったらしい。羽幌炭鉱の閉山とともにこの学校もすぐに閉校となった。ほんの短い学校といての記憶は、現在はほとんど人の来なくなったこの地でひっそりとあり続けている。


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 正面の壁にはひときわ目立つ校章。


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 もう初夏だというのに雪がいたるところに残っていた。


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 さっそく入ってみよう。


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 そこはどうやら調理室のようだ。


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 割れたガラスの向うに埃まみれの食器がある。


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 車いすのような物。ちょっと怖い。


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 動物?


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 どうやら剥製のようだ。


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 巨大なトドの剥製。こいつは北海道の別の廃墟にもいた。


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 窓から差し込む日の光は、廃墟になった今も当時と変わることは無い。


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 先ほどの車いすのような物。


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 中央の玄関には厳重なバリケードがされている。


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 薄暗い室内。


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 この廃墟は廃校になったあと再利用されている。しかし、それも長くは続かなかったようだ。


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 スリッパが散乱する。


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 床や壁は風化してぼろぼろだ。


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 古いゲーム機があった。


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 今は見ることのなくなったタイプのゲーム機。プレミアがついていそうだ。


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 当時は一世を風靡した最新の機種も、時間は無情に過去の物へと変えていく。


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 意図したわけではないであろうが、綺麗な芸術作品となっている。


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 トイレに何かある。


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 数種類のカードだ。なんでこんなものが?


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 思わず見とれてしまう廃な階段だ。いい雰囲気を出している。


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 二階に登る。


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 無機質な廊下が続く。


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 窓の外には終わりと再生の風景。


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 おぅ・・・、ホラーな手洗い場だ。
 

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 屋根続きの廊下の先に円形の巨大建築。雪国では屋根のついた外の廊下が一般的だろう。


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 こういう角の空間が大好きだ。


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 明暗がはっきりとしたその空間はただただ静かだ。この場所にただ一人、北海道の片隅にただ一人、自分は立っている。
 

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 赤い扉の狭い通路の向う側。


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 だいぶ荒廃しているが宿直室だろうか。


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 古めかしいテレビが一台。もう何も映し出さない。


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 非常出口。


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 ここを卒業した生徒の数は少ない。


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 だがその卒業生の記憶の中には確かにここが学校だった時の思い出があるだろう。


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 こんな廃墟になってしまっても、大切な母校の思い出は色あせたりはしないだろう。


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 だけどこの場所は確実に人々から忘れられていく。
 季節が移り変わる度に。


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 屋上についた。


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 円形の全体がよくわかる。


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 校章も近い。


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 人が管理しないと簡単に建物は傷んでいく。


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 あっという間に廃が押し寄せる。


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 非常口の光の向う側。


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 外に繋がっているが水が溜まっていて出られない。


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 一階に戻ってさっき見えた外の廊下に入ってみよう。廊下に続く入り口はバリケードで封鎖されている。


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 隙間から入ろう。


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 廊下は木造のため、一部崩落していた。


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 扉の先。


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 外れた窓枠と穴の開いた床。ここはどうやら体育館のようだ。


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 窓の外には長い冬の間に積もった雪で倒された下草が見える。


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 外は生命で溢れている。


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 壇上に上がろう。


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 二階に上がる階段。

 そして・・・


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 これが円形体育館の醍醐味だ。


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 なんて不思議な構造だろう。見惚れてしまう。


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 シンメトリーな構造は、どこか神秘的で宗教的だ。


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 階段を上ってみる。


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 明るい通路。


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 いい景色だ。


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 さぁ、そろそろ帰ろう。


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 ここを卒業した誰かの思い出は、綺麗で、淡くて、切なくて、儚いのだろう。
 今、誰かの思い出をその内に秘め、学校は静かに朽ちていく。


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 そして、自分もこの場所が特別な思い出の場所となった。
 廃墟となったその姿を、自分はいつまでも忘れないでおこう。そう思っている。

新年のご挨拶

皆さん!明けましておめでとうございます!2016年、いよいよ始まってしまいましたね。
思えば遠い未来のように感じていた2015年があっという間に過ぎ去り、気づけばとんでもない未来に感じていた2016年です!
年明けそうそう経済情勢やら軍事情勢やら国内国外情勢やらが矢継ぎ早に目まぐるしく変わっていっていますが、今年は何か波乱な年になりそうな予感がします。

まぁそれはそうと、今年も、全力で新しい廃の世界をお見せするため頑張ってまいりますので、
『廃墟を旅する』を本年もどうぞよろしくお願いします!

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  1. 2016/01/24(日) 01:34:33|
  2. 廃校
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【廃校】白い廃校

世界の色を白く染め上げていく

白い廃校
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このごろ廃墟に旅に出るといつも雨が降っている。曇り空と廃墟の写真ばかりになっているような気がするが、これも運命とあきらめている。この日も生憎の雨が降り続く中での探索のなってしまった。

この廃墟は通称「白い廃校」と言われている。何故かというと、とにかく内装が白いらしいのだ。この情報を知って以来、いってみたいと考えていた。そして、このように訪れることになったのだ。


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外装からはわからなかったのだが、中に入ってみると驚いた。白い!


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驚きの白さ!


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教室に入ってみる。


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まるで別世界のような白い世界。まさに異世界だ。


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白い光が差し込む。


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当時からの字だろうか。


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黒板消し。懐かしい代物だ。


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窓も味のある感じである。


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廃墟だが、清潔感すら感じられる。


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不思議なガラスの割れ方。


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天井に草が生えてる。


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非常口。


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物は何もないが非常に美しい空間だ。


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オブジェのような黒板。


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ガラスに映る空間。


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一回から二階へ。


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いつものことだが、階段の窓から差し込む光は幻想的な空間を作り出している。


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二階の廊下。


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すぐそばの部屋に入る。


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白い部屋の白い扉の先へ。


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また白い教室。


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ものすごく殺風景だが、ここで授業していたのだろうか。


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廊下に出る。


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窓からの光だけでこんなに明るいのは、室内が真っ白だからだ。


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校舎から出た。


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校舎とは別の建物。ここは教員のための施設だと思う。


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相変わらず雨は降っている。

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宿直室。


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生活感のある部屋。突然人が消えてしまったかのような風景になったいた。


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学校の宿直室って怪談でよく使われるよね。


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事務所。


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中には何もない。


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不思議な風景。


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室内が植物で浸食されている。人がいないとこうもあっさりと植物に覆われていくのである。


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家庭科のアレとは?


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白い廃校。確かに想像以上の白さだった。


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小さな廃校の中には白い世界があった。そしてそれは今もある。

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これからも、よろしくお願いします(^-^)

頭の中が真っ白だぜ!
  1. 2014/10/13(月) 01:33:25|
  2. 廃校
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【廃校】田老第二小学校

バーン、ドサ!????

田老第二小学校
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山奥のほとんど誰も来ることのないであろう場所にこの廃校は存在する。
今回紹介するのは「田老第二小学校」だ。第二ということからもわかるように第一、第三は現役で存在している。この第二小学校は田老鉱山に一番近く、田老鉱山が閉山するのと同時に、この小学校も閉校したようだ。以来、山奥の廃校は朽ちるに任せられている。

それでは、紹介していこう。

と、その前に、一言。
自分はこれまで何百という廃墟に行ってきた。その中でも物理的に怖いな、と思うような危険な廃墟はあったし、セキュリティ関係で怖い目にあったこともある。だが、不思議と命の危険にされされたことはなかった。これはもうだめだ、ということはなかったのである。しかし、いつ何時、人はそのような危険な目にあうかわからないものである。これは死んだな、と思うときは、突然訪れるのである。この廃校で起きたことは、これまでの人生の中で一番怖い出来事であった。

では、見ていこう。


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ちなみにこの日はあいにくの雨。ずぶぬれになりながら校舎の近くまで来た。そしてこの橋。これを渡れるやつは本物の勇者である。もちろん自分は渡らない。


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なんの唐突もなく校舎内部である。最初校舎が見えたとき、これがほんとに目的の田老第二小学校かわからなかったため、入り口の写真がないのだ。それなら後から撮ればよかったのでは?その理由は後ほど


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内部はだいぶ時間が経っているらしく、かなり朽ちてはいるが、残る残留物は、ここが小学校であったことを教えてくれる。


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そしてこの学校にはこうした落書きが数多くある。卒業生や先生が、時々訪れては書いていったのだろう。この廃校が決して忘れられていない証拠である。


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そして、突然恐怖は訪れた。
この写真を撮る少し前、二回を何かが歩く足音が聞こえた。それは確かに聞こえた。自分はとっさに思った。人がいる?だとしたら安心だ。こんな山奥に、しかも、こんな廃校にいる人間は間違いなく廃墟探索者くらいだ。だが、こうも思った。今までの経験上、これは動物かも知れない。以前もこのようなことがあった。きっとサルだろう。と。
自分はある教室を出て、一階の中間に位置するこの階段を写真に撮ろうと思った。そして、撮った。

そのときだった。

たった今出てきた教室からドサ!っと何かが落ちてくる音がしたのだ。自分は反射的に教室の内部を見た。その瞬間、これまでにない最強の恐怖が全身を突き抜けたのだ。

そこにいたもの。

それは体長がゆうに1メートルはあろうかという真っ黒な犬だった!突然現れたその犬は天井から落ちた衝撃で体制を立て直しているような感じであった。最初はドーベルマンだと思っていたが、グレート・デーンとい犬種によく似ていたと思う。
自分はというと、そいつを認識した瞬間には階段を二階に登っていた。とにかく逃げなければ。もしも襲われるようなことになれば、自分は間違いなく、殺されるだろう。
このときほど恐ろしいことはなかった。山奥の廃校に一人。一階には巨大な犬。追ってきたら殺される。
恐ろしすぎるゲームが始まったのだ。


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これは夢か現か?
さっきまで気楽に廃墟探索をしていた自分は、今や死ぬか生きるかの瀬戸際に立たされているのだ。非日常とは言うものの、こうまでして状況は一変するものだろうか?とにかくどうしようか?

そうだ、端の階段から下に逃げればいいんだ!


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そしてこの部屋。端に階段なんてなかった。詰んだ。完全に詰んだ。
ここでまた選択を迫られる。この窓から飛び降りようか?そうしないと生き残れないんじゃないか?意を決して窓枠を乗り越え、いざ地面に飛び降りる覚悟を決める。だが、このとき冷静になる。もしも、地面に着地したときに、骨折でもしたらどうなるんだ?この山奥の廃校で、携帯の電波は入らないこの秘境で、自分はどうなるんだ?そう考えたとき、飛ぶのをやめたのである。

では、どうする?

答えは簡単。探索続行だ!


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ここまでくるのにかなり苦労したし、なにより良い廃墟を目の前にして何もせずに撤退など許されない。確実に奴は下の階にいるだろうが、その恐怖はひとまづ横に置いといて、息を殺して、静かに写真を撮るのであった。


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一階に続く階段。今にも奴が上ってきそうだ。


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それにしても、いい雰囲気の階段である。


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幸いなことに、横に広い校舎であるようで、扉の向こうに長い廊下が続いていた。


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長年の水を吸ってだいぶ劣化している。


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教室へ。


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天井が一部無い。めちゃくちゃである。


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当時を偲ぶことはできない。


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隣の教室。


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もはや壁が無い。


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いつ崩壊してもおかしくないような気がする。


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崩壊した教室に光が差し込む。


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壁ごと倒れる。


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波紋が広がる。


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人の思いが残留する教室。


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今その思いごと朽ちようとしている。


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いい廃墟だ。


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暗い教室抜けると。


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自然光が降り注ぐ階段。
こんな廃墟美を持っている廃校はそれほど多くないだろう。


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ほかの劣化具合と比較してもガラスひとつ割れていない。特別な空間のような。


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暗い廊下の向こう。ふと恐怖がよみがえる。


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鉱山の思い出。


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忘れられた椅子。


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再びの階段。


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大変に怖いのだが、そろそろ一階に下りて帰らなければならない。


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慎重に下の様子を確かめながら一階に下りていく。


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一階の出口。どうやら奴はいないようだ。


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どうにか恐怖の校舎を脱出することはできた。しかし、さっきから校舎の中から低いエンジン音のような音がしているのだ。それすなわち、犬の息づかいじゃないか?
恐怖感がこみ上げる。


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とにかくここからいち早く離れなければならない。


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この扉の向こう。奴は確実にいる。


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体育館に続く渡り廊下。これを渡る。


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倒壊して進入不可能な体育館。
これで、助かった、のか?


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どうやら助かったようだ。

今思えば、あれは現実だったのだろうか?もしかしたら自分が見た幻覚だったのではないだろうか?
だが、自分は確かに音も奴の姿も確認した。やはり現実なのだろう。

命の危険を感じるときは突然訪れる。
あなたの身に訪れるのは、明日かもしれません・・・

連絡:求む!廃墟・心霊スポット情報!捜査依頼!
このたびは「廃墟を旅する」をご覧いただき、ありがとうございます!視聴者の方にお願いします。あなたのお住まいの近くに、廃墟・地下壕や心霊スポットはありませんか?また、それらしい場所や噂はありませんか?それらの情報を東雲みょんは求めております!
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バイオハザードのゾンビ犬いるでしょ。まさにアレでした。
  1. 2014/08/16(土) 02:23:53|
  2. 廃校
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【廃校】湖南小学校後山分校

あヽ風の神よ 神湖の地に 廃校発見!

湖南小学校後山分校

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諏訪湖から少し離れた山里の中にその廃校はひっそりと存在していた。
周りは静かな秋の山に囲まれている。時間は早朝。少し肌寒い空気が冬の訪れを告げる季節であった。

2011年最後の廃墟、ご覧ください。


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眼下に校舎が見えてきた。
今回紹介するのは昭和43年に閉校となった小学校であり、校舎の形状など面白い木造廃墟である。その雰囲気から実写映画「ひぐらしのなく頃に」の撮影に使われたようだ。


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赤い屋根の校舎が雰囲気を醸し出している。


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木造校舎。三階建てだという。特徴的な階段の窓枠が見て取れる。


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下まで下りてきた。これは体育館である。


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紅葉の季節はもう終わっていたが、椛が赤々と紅葉していた。


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正面から見る。校舎の作りが凄く面白い。


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本当に特徴的な構造である。懐かしい雰囲気が漂ってくる。


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体育館のほうから入ってみよう。


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自分が通っていた小学校を思い出す。


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体育館へ。


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体育館の中はどこにでもあるような感じだった。だが逆にそこが良い。落ち着く。


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なかなかこじんまりといているような気がする。壁にはバスケットゴールがひとつ。


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木造の廊下にでて校舎に向かう。


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朝日はガラスの埃のせいで淡く室内に流れ込む。


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本当に小学生の時を思い出す。こんな光景見たことある。


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窓枠三連発。


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昔見たことあるような木の椅子と水飲み場。


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トイレ。学校の怪談といった感じ。


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廊下の先に教室が見えてきた。


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扉があいている一部屋に入ってみる。


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幻想的な陰影の部屋。外の紅葉も良い味を出している。


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別の部屋。畳張りになっている。ここは地元の人たちに使われているようだ。


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階段を登って二階に向かう。


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窓枠のシルエット。四角く区切られた空が浮かぶ。


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やっと教室らしい部屋を見つけた。机が物が乱雑に置いてある。


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ふわ~っと光が入ってきている。辺りは凄く静かだ。


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廊下に落ちていた。自分が小学生の時には、全力で廊下を走ってそのままガラスに突っ込んで血まみれになった奴がいたな~と思いだす。


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窓際にいた鳥。最初は本物かと思った。


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何度も窓枠を見てしまう。振り返って何度も確認してしまう。不思議な魅力がある。


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一番奥の教室に机と椅子があった。昨日まで授業をしていたようだ。


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たくさんの子供たちの思い出が刻まれている教室だ。


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そろそろ次の廃墟に向かうとしよう。


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終始不思議な魅力を窓枠が放っている。見える景色もいつもと違って見えた。


今年のこと
今年はいろいろなことがあり過ぎた。自然現象としてはまず九州の火山噴火から始まった。それも収まらぬままに3月11日を迎えた。東北地方を襲ったマグニチュード9.0の大地震は、その後の津波と相まって、多くの人命と財産と思い出を奪っていった。その後の原発事故、世界的な同時不景気、歴史的な円高と、日本を取り巻く環境は下へ下へと向かっていたと思う。
だが、そんな中でも日本人は常に前を向いてここまで来た。震災と同時に多くの支援の手が世界中、日本中から届き、震災をきっかけとして前より日本は一つになったことと思う。今年の漢字一文字は「絆」であった。その漢字の現す通りに絆ということが強く意識された一年だった。
今が不幸のどん底ならこれより下は無いだろう。あとは心おきなく上昇あるのみである。

自分自身はどうだったろうか。何か変わったことはあっただろうか。そんなことを思ってみると、特に何も変わっていないと気づく。変化というものを望んでいるわけでもないし、今年も元気に廃墟や戦跡に行けて良かったなと思うばかりだった。

今年も残すところ少なくなった。皆さんはどんな一年だったろうか。来年はどんな一年だろうか。

では、良いお年を。

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今年も諏訪大社参拝できて本当によかったです(^u^)
  1. 2011/12/29(木) 20:40:39|
  2. 廃校
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【廃校】忘れ路の廃校

じっくり見つめてみるとわかる

忘れ路の廃校

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それがどのように使われていたのか。また、それがいつ使われなくなったのか。全く経緯は分からないが廃墟であることだけは確かである。そんな謎の廃墟は日本各地に存在している。もしかしたら、経緯不明な廃墟のほうが断然多いのかもしれない。
今回紹介する廃墟もそんな謎廃墟の一つだ。唯一分かっていることは、ここが廃校であるということだけだ。


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窓や他の扉はしっかり閉まっているのに、ここだけ開いていた。


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正直言ってこの廃墟が何なのか、廃校らしいということ以外分からなかった。だが、この部屋を見て、廃校であるという確信を持てた。


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明らかに教室である。しかし、机も椅子も何もない。


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雰囲気のある廊下。


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そういえばそろそろ夏になる季節だった。


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夏と自然の力が爆発する季節である。建物の中にまで伸びた植物もなんだか力強い。


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さっきとは別の部屋に入ってみよう。


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廃れた椅子と机。


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黒板が残っていた。数少ない廃校の記憶。


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なんの部屋なのかはわからない。


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部屋の数は少ない。教室であろうと思われる部屋も一番最初の大きな部屋だけだ。


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廃校ということ以外よくわからない廃墟である。


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廊下の一部が真っ青だった。涼しげである。外の青いビニールシートのせいでこのようになっているのだ。


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もう灯ることもないであろう電灯が頭を垂れていた。

誰の記憶からも忘れられた廃校。これは特別なことではない。眼を凝らして見ればどこにだってある、日常の風景なのだ。

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  1. 2011/07/15(金) 18:41:52|
  2. 廃校
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どうもこんにちは。東雲みょんといます。

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