琵琶湖のほとりに今も存在感を示す遊園地の記憶イーゴス108

滋賀県大津市、かつてここに「びわ湖タワー」という遊園地があったことを知っている人は少なくなった。しかし、この大観覧車を一度眼にした人はいるのではないだろうか?

遊園地の名称が「びわ湖タワー」になった訳は、1965年に琵琶湖を一望できる64メートルの展望タワーが建設されたことに由来する。その後この施設は徐々に拡張され遊園地となった。時は進み1992年、遊園地に当時世界最大の観覧車が建設された。それが今回の「イーゴス108」であった。このイーゴスとは、「すごーい!」を逆に読んだもので、一般応募から選ばれたようだ。108は高さ108メートルからきている。
このころには遊園地は昔ながらなの遊具があるレトロな雰囲気であり、廃の臭いが漂っていたようだ。観覧車が出来た年と同じくして客足は減っていった。そして、2001年閉園することになった。

この観覧車あまりに大きい。遠くからでもすぐ発見できる。

下には遊園地だった時の施設が少しだけ残っている。遊園地のメイン施設は解体されてしまった。

今あるのはこの乗り物くらいか。

どうしてこの観覧車だけが解体されなかったのだろうか?

ゴンドラはもうずっと動いていない。

時計もある時から停止してしまった。

鉄骨のツタが絡み合う。

大迫力の基部。錆ついた鉄骨はなおも力強い。

この観覧車は2008年に営業再開という噂が流れた。が再開されることなく時は流れた。

停止した観覧車の周りに動き続ける時間。

季節は冬になろうとしている。
- 2011/01/06(木) 20:13:09|
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幼い時の思い出は、今も記憶の中にある化女沼レジャーランド

場所は宮城県。ここに遊園地の廃墟が存在する。それがこの化女沼レジャーランドだ。
この遊園地は1979年にオープンして以来、沢山の子供たちが入園し楽しんだ場所だ。しかし娯楽の多様化などの影響により入園者数は下がり、ついに2000年閉園した。
廃墟には様々な種類がある。その中でも花形廃墟と言えるのが遊園地系廃墟だ。しかし、日本国内での遊園地系廃墟数は少数だ。自分の地元のカッパピアや向ヶ丘遊園などあったが、今は存在しない。貴重な廃墟物件といえる。

入ってすぐにセスナのような航空機がある。

この遊園地はそんなに規模が大きいわけではない。しかしそれなりの複合施設なので、上のようなゴルフ練習場などがある。

子供を遊園地で遊ばせている間に、お父さんはここでゴルフの練習をするという寸法だ!

ナイスショットはここから飛んで行ったのか。

よくわからない施設。てるよ姫なる姫を祭っているようだった。

そしてメインが見えてきた。

赤さびた門の向こうに停止した時間がある。

自分は載ったことがないメリーゴーラウンド。

観覧車は動かない。

停止した乗り物と停止した時間の中で記憶もここに残り続けているのだろう。

かつてここからゴンドラにのった子供は、この遊園地を覚えているだろうか?

小さい時の楽しい記憶をふと思い出してみる。

小学校の遠足でいった遊園地の記憶。その遊園地も今はもうない。

記憶の中にある思い出の地が廃墟に変わった、という体験を持っている人もいることだろう。だが決して悲しいことでは無いのだ。記憶は永遠に存在するのだから。

願わくば、失われし者の楽しき思いでのみを残されんことを。
でも、廃墟っていいな~
- 2010/12/21(火) 22:43:01|
- 娯楽系廃墟
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北海道大陸、ここに中国の廃村が存在する。天華園

北海道登別市、廃墟に共通することだがこの廃墟もいきなり現れた。
しかし、この廃墟はいつもの廃墟とは様子が違う。あきらかに、でかい。

この廃墟は「天華園」。
登別に現れた一大テーマパークとして、開園当時は沢山の人出がありかなりにぎわった。だがそのにぎわいもその一年だけだったようだ。テーマパークとしては見所にかけ、リピーターがつかなかったこともあって翌年から経営が悪化、様ざまな策を講じたが、オープンからたった7年で倒産してしまった。

見た目からしてもわかるように、清朝時代の中国をイメージして作られている。

なぜ北海道に中国?と疑問に思うところであるが、当時はこのようなテーマパークが日本各地に乱立された時代なのだ。

現在の巨大廃墟は、当時の乱立で立てられた建造物がほとんどだと思われる。

ここは、北海道じゃない。

ここは中国。

この廃墟のメインである五重塔が見える。あれは本当に目立つ。

門をくぐり中庭へ。

廊下を進む。

北海道に行った時期はまだ秋ではなかった。しかし、紅葉がもう始まっている。

こういう建物、テレビで見たことある。

いい感じの風景だ。

いよいよメインの五重塔へ。

かなりの威圧感である。

とても高い。ここから落下したら間違いなく死ぬ。

上から見渡す。

上からも手の込んだ建造物だとわかる。この廃墟にリニューアルの話はない。

北海道のみならず、日本中でもトップクラスの大きさの廃墟だろう。
おまけ
北海道といったら、
ご存知!水曜どうでしょうでございます!!まったく廃虚と関係ないが、どうでしょうの聖地も行ってきた。
登別の鬼
聖地・平岸高台公園
ユメミル、チカラHTB、とOnちゃん!
テーマ:廃墟系 - ジャンル:写真
- 2010/11/28(日) 13:20:06|
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