廃墟を旅する 

産業遺産や戦争遺跡、時を超えた郷愁への旅路へ・・・

【廃線】奥多摩ロープウェイ 三頭山口駅

奥多摩幻想ロープウェイ

奥多摩ロープウェイ 三頭山口駅

IMG_5681_R.jpg
奥多摩というのは東京都の一部である。だが、東京とは都心から西に行くにつれて都会の様相から一変していき、青梅を過ぎてさらに西に行くと、もはや山間部の集落へと景色が変わる。そんな奥多摩には幻想的な廃墟が多数ある。今回の廃墟もその一つだ。
奥多摩ロープウェイ。この名を廃墟が好きだという人なら一度は聞いたことがあるだろう。正式名称は川野ロープウェイという。小河内観光開発株式会社という会社が登山者などの利用を見越して1962年に事業を開始したが、奥多摩周遊道路やそれに続く橋梁の完成でロープウェイ自体が意味をなさなくなり、末期には一日の利用者数が10人に満たない日もあったようだ。事業は1975年から休業状態にあり、もはや完全に廃墟になった今でも休業状態である。自治体などの取り壊しはもろもろの事情で行われず今に至っている。
奥多摩ロープウェイは駅が二か所存在する。三頭山口駅と川野駅である。どちらの駅もこの上ないほどの廃墟美があり、一度では多すぎる写真量になるために二回に分けて紹介したい。今回は三頭山口駅である。

上の写真は奥多摩湖の景色である。非常に自然豊かである。


IMG_5785_R.jpg
奥多摩の初夏の空。青い。


IMG_5683_R.jpg
駅にはこの階段を登っていく。


IMG_5685_R.jpg
登り終えると山の中に廃墟が見えてきた。これが三頭山口駅だ。


IMG_5687_R.jpg
朽ち果てた入口。かなりの時間を感じさせる。
では入ってみよう。


IMG_5689_R.jpg
一歩足を踏み入れる。もはや当時の活気は想像できず、興廃が進んでいた。


IMG_5693_R.jpg
ここが駅の改札になるだろうか。


IMG_5695_R.jpg
床にはバラバラになった窓ガラスが散らばる。


IMG_5700_R.jpg
ここで切符を切っていたのだろうか。当時と現在の景色はだいぶ変わってしまった。


IMG_5698_R.jpg
ここから駅のホームが見える。


IMG_5703_R.jpg
ホームに降りてきた。そこにはこの廃墟の名物が静かに余生を送っていた。


IMG_5704_R.jpg
以外にこじんまりとしているホーム。


IMG_5706_R.jpg
みとうさんぐち


IMG_5710_R.jpg
正面からロープウェイを見る。ツタが絡まってるところが良い味を出している。


IMG_5709_R.jpg
どうやらこの車両は「みとう」というらしい。


IMG_5712_R.jpg
みとう号内部。特に何もない。


IMG_5716_R.jpg
ホームから機械室に向かう。実は奥多摩ロープウェイの魅力はここにあるのだ。


IMG_5717_R.jpg
薄暗い室内。階段を登っていく。


IMG_5726_R.jpg
巨大な機械部が現れ始めた。


IMG_5720_R.jpg
今にも動き出しそうな滑車。


IMG_5724_R.jpg
裏口の扉。


IMG_5731_R.jpg
この廃墟は奇跡に近いものがある。廃墟美というものをこれほど見せつけられる廃墟は早々無いと思うが、ここはそんなに規模が無い割に、廃が凝縮しているのだ。


IMG_5734_R.jpg
すさまじく良い廃墟だ。


IMG_5743_R.jpg
当時誰かが使っていたのだろうか。ランタンの部品が落ちていた。


IMG_5744_R.jpg
梯子があり上に登れるようだ。このような場合はとりあえず登る。


IMG_5732_R.jpg
割れた窓ガラスが光っていた。


IMG_5760_R.jpg
上から見たホームとみとう号。


IMG_5758_R.jpg
上部構造などがよくわかる。


IMG_5747_R.jpg
ではまた下に降りよう。


IMG_5722_R.jpg
機械室から出るとみとう号が迎えてくれた。


IMG_5741_R.jpg
そろそろお別れの時間だ。


IMG_5694_R.jpg
次は反対側の川野駅に向かうのだ。


IMG_5771_R.jpg
最後にホームのみとう号を見る。みとうの時間はもう二度と動かないのだろう。


中村_1590_R
反対側に行く前に空中線のための支柱を見てみよう。


IMG_5778_R.jpg
青空に錆びた鉄柱と空中線。最高の景色だ。

奥多摩ロープウェイ。それは紛れもなく廃墟の神が存在する廃墟だった。


次回予告
IMG_5823_R.jpg
次回は対岸の駅を紹介します。

にほんブログ村 写真ブログ 廃墟・廃屋写真へ
にほんブログ村にほんブログ村 鉄道ブログ 廃線・未成線へ
ランキング参加中。上のバナーを押していただくと大変うれしいです(^u^)

索道という響きにあこがれる。
  1. 2011/08/24(水) 02:41:01|
  2. 廃線
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2

66年目の終戦記念日を迎えて

66年目の終戦記念日を迎えて

IMG_6694_R.jpg

1945年8月15日の正午、昭和天皇陛下の聖断の旨を伝える玉音放送が焼け野原に響いて早66年の歳月が流れた。この間に様々な事が起きた。しかし、今一度日本は東北大震災の惨禍という戦後最悪の国難に遭遇した。今年の終戦記念日はこの大惨禍により、戦後の焼け野原を想像した方も多いだろう。

自分は毎年終戦記念日には靖国神社に行っている。
靖国神社に付いたのは午前11時30分ほどであった。その時にはすでにたくさんの参拝客が押し寄せており、参拝者の列はかなり長い状況だった。自分は列の最後尾に並び静かに拝殿の前まで行くのを待った。

拝殿のすぐ前まで来た時に驚くようなことが起きた。

この時同時に武道館では天皇皇后両陛下列席の下、戦没者遺族などが慰霊祭を行っていたのだが、その中継放送がスピーカーで流され始めた時だ。まず、国歌が流れたのだが、何千人という列に並んだ人たちが誰とはなしに自然に国歌を歌い出しそしてそれが全体に伝播していった。さらに、正午の黙祷の時になると、中継放送からの「黙祷」の声とともに一斉に並んでいた人や周りにいた人全員が黙とうした。先ほどまでうるさくガヤガヤとしており、足音や何かの音がしていたのに、その瞬間に蝉の声だけになったのだ。その時思った。これが日本人の真の姿なのだと。今何千という人たちは戦争で散って行った英霊に対して黙とうしている。これが日本人の中にある真の心なのだと。それを強く思ったのだ。

日本人は根底で意識を共有している。決してバラバラではない。そして日本はまた蘇る。

それを確信した瞬間でもあった。
そのような中、自分は列の最前列、拝殿に到着した。そして靖国に来たら一言だけ祈るいつもの言葉を心の中で唱える。

「英霊よやすらかに」

日本の繁栄の永久を祈念しつつ、靖国神社を後にした。


IMG_6515_R.jpg
みたま祭りの際の靖国神社。


IMG_6707_R.jpg
遊就館に展示されている零式艦上戦闘機52型。
  1. 2011/08/16(火) 00:22:44|
  2. 未分類
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

【不思議系廃墟】東京軍艦島

大都会の片隅に

東京軍艦島

IMG_6019_R.jpg
東京23区。それは日本の首都であり、常に進化を続ける世界的大都会である。摩天楼が織りなす都市空間や港湾設備、機能美あふれる高層マンション群の中からは、廃墟というものは想像できない。だが、そんな中にも廃墟は存在する。その特異性ゆえに、不思議系廃墟とする。

この廃墟もその一つである。東京、詳細な場所は伏す。


IMG_6020_R.jpg
少し高くなっている丘の上にその廃墟はあった。ここは某大学の寮だった建物らしい。


IMG_6021_R.jpg
周りは鬱蒼とした緑に囲まれる。ここが東京のど真ん中であることをしばし忘れさせた。


IMG_6025_R.jpg
さっそく内部へ入っていく。


IMG_6026_R.jpg
入口からして幻想的である。


IMG_6028_R.jpg
建物中央部は吹き抜けになっている。そこは、圧巻の廃空間であった。


IMG_6030_R.jpg
コンクリートむき出しの壁。散乱する物。鉄骨だけの屋根。


IMG_6032_R.jpg
自分はどうやら、東京から別の世界に迷い込んでしまったらしい。


IMG_6038_R.jpg
ここは戦場遺跡だろうか。


IMG_6039_R.jpg
さながら「軍艦島」のようであった。


IMG_6033_R.jpg
壁には扉がある。


IMG_6042_R.jpg
一つに入ってみた。


IMG_6044_R.jpg
中はトイレであった。これを見るからに、この建物はそうとう古いようだ。


IMG_6045_R.jpg
床に転がる燃え粕。この建物は火事で燃え落ちたのだ。なぜかは知らないがその時から放置され、現在に至っている。


IMG_6054_R.jpg
この廃れた情景を作りだしたのは火事だった。けが人などが出なかったことを祈りたい。


IMG_6049_R.jpg
火事は全ての物を消す。財産や思い出、時には命までもだ。火事だけは起こしたくないものだ。だが、それとは別として、火事で燃えた廃墟は独特の情景を見せる。それは戦場で破壊された建造物のような、破壊の美学だ。


IMG_6059_R.jpg
階段を上って二階に行く。


IMG_6063_R.jpg
二階から階下を見る。


IMG_6064_R.jpg
二階にある部屋に入ってみた。そこは出火当時のままに物は原形をとどめていた。


IMG_6065_R.jpg
あたかもまだそこに住人が暮しているような錯覚。


IMG_6066_R.jpg
視線を感じるのだ。


IMG_6067_R.jpg
あまりにも生々しく、部屋から出ることにした。


IMG_6071_R.jpg
周りの喧騒もこの廃墟には全く入ってこない。


IMG_6079_R.jpg
全ての存在から隔絶され孤立する廃墟。かつての軍艦島に通ずるところがあった。


IMG_6083_R.jpg
黒く塗りつぶされた部屋。


IMG_6084_R.jpg
三階に進む。


IMG_6091_R.jpg
三階はさらに戦場遺跡に近いものがあった。


IMG_6098_R.jpg
空に近い場所。


IMG_6099_R.jpg
鉄骨むき出しの屋根から差し込む光が廃墟を照らす。


IMG_6102_R.jpg
ここが1945年当時のベルリンといっても、信じるだろうか?


IMG_6107_R.jpg
とても東京23区内とは思えない。


IMG_6110_R.jpg
小物が散乱していた。


IMG_6112_R.jpg
とても静かな場所だ。


IMG_6115_R.jpg
屋上に続く階段。


IMG_6119_R.jpg
階段より三階を見る。


IMG_6118_R.jpg
階段が織りなす不思議風景。内戦跡の建物のようだ。


IMG_6124_R.jpg
屋上に到着した。


IMG_6125_R.jpg
屋根の形状がよくわかる。


IMG_6126_R.jpg
階下を見る。破壊の跡が一層濃く見えた。


IMG_6127_R.jpg
トーチカのような屋上へ出るための階段建物。


IMG_6129_R.jpg
東京という廃墟に似つかわしくない場所に、最も廃墟らしい廃墟が存在する。


IMG_6131_R.jpg
不思議な空間に迷い込むことは、常日頃から起きる可能性がある、ごくありふれた事象なのかもしれない。

にほんブログ村 写真ブログ 廃墟・廃屋写真へ
にほんブログ村
1945年8月6日午前8時15分。この時を忘れすことはできない。
  1. 2011/08/06(土) 23:34:33|
  2. 不思議系廃墟
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:9

プロフィール

東雲みょん

Author:東雲みょん
どうもこんにちは。東雲みょんといます。

このブログは日本の産業遺産や戦争遺跡といった廃墟を紹介しています。

日頃廃墟に旅に出ている自分です。

【掲載廃墟一覧】
今までに旅に出た廃墟の一覧です。

リンクフリーです!同じ趣味を持った人、そうじゃない人もどんどんリンクしちゃってください。

【Twitter始めました!】
廃墟の情報交換や意見交換などから、雑談まで、お話ししたいことがあったらどんどんお越しください!

検索 @tisyaki

最新記事

カテゴリ

未分類 (7)
掲載廃墟一覧 (1)
産業遺産 (25)
戦争遺跡・地下壕 (24)
廃線 (12)
廃校 (12)
廃村 (6)
宿泊系廃墟 (12)
娯楽系廃墟 (8)
不思議系廃墟 (9)
廃病院 (10)
心霊スポット (5)
廃アル風景 (2)
一軒家系廃墟 (2)
廃車館 (1)

最新コメント

twitterはじめました!

最新トラックバック

FC2カウンター

フリーエリア


バナーが出来ました。

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR

謎のエリア

にほんブログ村 写真ブログ 廃墟・廃屋写真へ
にほんブログ村 鉄道ブログ 廃線・未成線へ
にほんブログ村