廃墟を旅する 

産業遺産や戦争遺跡、時を超えた郷愁への旅路へ・・・

【廃病院】旧看護学校の残留思念

思い出タイムカプセル

旧看護学校の残留思念

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茨城県某所、詳細な場所は伏す。
封鎖された林の中に西洋風の木造建築物が姿を現した。外見だけでは判断できないその建物は、以前は病院の敷地内にある看護学校であったらしい。だが、時は流れ現在は廃墟となっている。


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木造の建築物であるがゆえに、旧病棟と言われてもしっくりくる。雰囲気はまさに旧病棟そのものだ。
自分の中の期待度はいやがおうにも上昇する。


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いざ、潜入。


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物が乱雑に置かれている部屋。この写真を見る限りでも、医療器械らしきものが映っている。紛れもなく病院系廃墟だ。


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兎に角全てが古くていい雰囲気を出している。ドアの先へ進む。


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若干、というか、かなり激しく損傷している廊下。長い年月で痛みそうとうありそうだ。


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階段を登り二階へ進む。


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歴史を感じる窓からは外の淡い光が差し込む。


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二階には部屋が二つあった。まずは二階の廊下の左の部屋に入る。


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一見何も無い部屋。机や椅子は無いが、黒板から察すると、この部屋は看護学生が授業を受けた部屋らしい。


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いちいち窓枠が気になる。歴史のある廃墟の窓枠は、一種芸術品のレベルに達する物があると感じる。日の光やカーテンと行った物が合わさってくると、そのレベルはさらに上がる。もう廃墟の窓枠だけを扱った廃墟本があっても良いくらいだ。


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床には、長い年月で積もった埃と割れた蛍光灯。


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唯一残っていた代物は、このよくわからない器具だけだった。


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部屋を出て次に向かう。


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向かいの教室に入ってみる。


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こちらもまた何も無い。なんだか、廃墟脱出ゲームをやってるような気分になる。


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この部屋を最初に見た時は驚いた。まるでアート作品かの如く配置されたテーブルと洗面台と鏡、それにこの窓。バランスの整いすぎた異様な空間だ。あまりにも美しすぎる。これが偶然であるならば、廃墟美の極みかも知れない。


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この棟は以上だ。次に向かう。


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いったんこの建物をあとにして外に出る。崩壊がかなり激しいことが分かる。


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この棟は実に面白い。廃墟に残留物が残っているということは、その廃墟を盛りたてる上でプラスに働く。この廃墟の残留物は、最高と行っても良いだろう。


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床に散らばる小物。


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当時使用していた書類。


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そして、奥へと通じる扉の向こう側。


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廃墟というタイムカプセルに詰まっている物達が姿を現わす。


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この棟は診療も行っていたようだ。薬を患者さんに渡す小窓がある。


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廊下。色あせた空間には雑多に物が置かれていた。見たところ、かなり古い医療器具である。


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心霊とか不気味とかいう言葉がしっくりくる雰囲気である。それは、廃墟が少なからず、必ず持っているものであり、廃墟なら当たり前の雰囲気なのだが、ここはなんというか、残留思念なるものがあるように感じる。


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先ほどの会計の先、患者さんの待合室のようだ。入口は崩落している。


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廊下に面した一室に入ってみた。


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当時の誰かがはいていた上履きが散乱していた。


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他に、椅子やベッドなど、さまざまな物が残っている。


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中にはこんな部屋もあった。


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レントゲン室の内部は損傷が激しい。だが、金属製の器具は異彩を放っている。


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廊下の突き当たり右が厠。


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さらに面白いものを発見した。


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みたこともないような古い車椅子があった。こんな車椅子を見ると、廃病棟で車椅子を押しながら追いかけてくる看護婦の都市伝説を思い出してしまう。そういえば、ここも旧病棟であった。


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物音一つしない旧病棟に残る当時の時間。


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残留思念というものが感じ取れるほどに、この廃墟にある残留物の数々は生々しい。かつて人の健康、行き死にに関わった残留物の放つ独特の雰囲気が、この不気味という感情を作り出しているのか。


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日常から一歩踏み出して、これら残留物達に触れた瞬間、それらは空気を一瞬で塗り替え、非日常を作り出す。この廃墟に存在する非日常とは、不気味という感情そのものかもしれない。


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今も、ただひっそりと、閉ざされた扉の内側にこれら残留物達は存在する。

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恐怖という感情もまた、廃墟を彩るファクターなのである。
  1. 2011/10/26(水) 22:47:36|
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【不思議系廃墟】ブラックマンション

何故そこに存在するのか、今ではわからないそんな廃墟

ブラックマンション

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茨城のある場所にブラックマンションと呼ばれる廃墟がある。それ以外わからない。というのも、この廃墟は建設途中で放棄されてしまったらしく、内装は無く、電機やガスの配管すらなく、窓もなく、コンクリート打ちっぱなしの寒々しい建物なのだ。なので、この廃墟がなんと呼ばれる建物になっていたのかは、わからないのである。なので、現在はその容姿から「ブラックマンション」と呼ばれている。この廃墟旅でも、ブラックマンションとして紹介したい。

では見て行こう。


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国道に面した場所にいきなり要塞のような建物が現れる。これがブラックマンションだ。見るからにコンクリ打ちっぱなしでそれ以外ない。


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夏場はツタ類の緑に浸食されている。いかにも廃墟という感じだ。それとも、心霊スポットと言ったほうがいいだろうか。


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前面のジャングルを突破し、いざ要塞に入城!


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内部は思った通りにガランとしている。


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太いツタが金属のパイプを伝って上に伸びる。近代文明が自然にのみこまれているようだ。


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なんだろうか、居心地がいいような・・・


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なんだか何も無い方が落ち着くようだ。


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それにしても、これだけ何も無いコンクリ打ちっぱなしだと、どこかの美術館にいるようだ。


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自然と触れ合えるエコミュージアム、ブラックマンション。エコっぽくない。


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この廃墟、究極のエコ物件として売り出せないだろうか。


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実に風通しが良いので涼しい。


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開放的なマイルームが手に入る。


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電気もガスも水道も何もない。およそ現代生活に必要なインフラが無い。


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落ち着くではないか。おまけに廃墟で心霊スポットだ。言うことなし。


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遺跡みたいな階段を登って上へ。


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だが、実際に現代人はこんな空間では生きてはいけないだろう。


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電気やガスや水道が完備されていない家で生活することなど考えられないだろう。


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ここで考えてみたいのは、現代人はエネルギーというものを軽んじすぎてはいないだろうか、ということであり、スイッチを押せば電気がつくのが当たり前になりすぎてはいないだろうか、ということである。


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先の東北大震災ではそのことが身にしみてわかったことと思う。現代文明の基礎となるエネルギーは、言わば砂上の楼閣のごとき危うい存在であり、少しでも歯車に不具合が生じれば、全て吹き飛んでしまうような代物なのである。


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国家のエネルギー安全保障が砂上の楼閣であっていいはずはない。それゆえに、原発をただただ廃止すればいいなどという幼稚な言論がまかり通ることは疑問でならない。代変エネルギーをどうやって生み出し、かつ、安定的に供給するのかという問いに対して、まだまだ自然循環型発電エネルギーは答えとして乏しいだろう。なのであれば、原発を利用しつつ、そのような代変エネルギーの発電方法を模索するというのが、本来あるべき姿なのではないか。


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日本という国家は、もはやこの廃墟のようなエネルギー無しでは生きていけない国家である。今後来るべき枯渇資源の消失に備えるためにも、復興と同時により安定したエネルギー発電の仕方とは何であるかという議論を、していかなければならない。
そんなことを、この廃墟から感じたのである。


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エコって言うか節約だよね。環境に配慮してるとかじゃなくて。
  1. 2011/10/20(木) 02:44:06|
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