廃墟を旅する 

産業遺産や戦争遺跡、時を超えた郷愁への旅路へ・・・

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【産業遺産】旧和賀川水力発電所

山の中には希望の光が隠れていた

旧和賀川水力発電所
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東北は岩手の山の中にとんでもない廃墟が眠っているということを知ったのはだいぶ前のことだ。
その時は時間も情報もなく、ただ凄い廃墟があるなと思うだけだったが、今こうしてこの地を訪れることができた。

今回紹介するのは、間違いなく日本屈指の廃墟美を誇るものであり、衝撃を通り越して唖然となった。

まずは、第一目標にしていた吊り橋を発見したところから話を始めたい。


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この吊り橋を発見した時は、半ば廃墟に到達したと感じていたが、その考えは甘すぎた。これからの過酷な道のりを暗示するものであろうとは思わなかった。


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こいつ、底がない・・・


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静かなる渓谷が出迎えてくれた。


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ふと横を見ると大規模なコンクリート構造物が見えた。


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慎重に吊り橋を渡る。

この後、あるはずの道を探すもまったく見つからず、途方に暮れた挙句に急な斜面を登り、廃墟があるであろう方向にひたすら歩くという徒歩行進をやるはめになった。あとから知ったことだが、台風で土砂崩れが発生し、地形がまるっと変わってしまっていたようだ。道理で何もないはずだ。

滑る斜面をひたすら登る。


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どれくらい歩いただろうか。気づけばコンクリートの構造物が表れた。この時は嬉しかった。五里霧中の登山が終わったのだ。


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構造物は円形で、入り口があった。


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内部へ入ってみよう。


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円形の内部には窓があった。


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真っ暗闇の円筒の底は見えなかった。


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まるで戦争遺跡のようだ。


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割れた窓ガラスと木製の窓枠が今も残っていた。


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あるサイトであの円筒の上に乗っている写真を見たことがある。自分にはそこまでの危険を冒すことはできなかった。というか、ここで死んだら完全に行方不明者になってしまうだろう。


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こんな窓がいい味をだすものだ。


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外から見てみた。こんなトーチカがフランスのノルマンディー地方には今も現存している。


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下を見ると穴が開いている。水を取り入れるか、または放出するためのものだろう。


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こじんまりとした橋が架かっていた。自然と同化しようとしている。


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全体像。どっからどうみても要塞だ。


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さっきの渓谷で見たコンクリート構造物だ。上から見るとこうなっていたのか。滑り台のようになっているが、滑ったら最後あの世行きだろう。


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こんなものが人知れず孤立した山の中にあるなんて、感激だ。


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少し降りていくとまた別の遺構が表れた。


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階段がある。降りていこう。


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巨大な四角い空間がある。真ん中にはどでかい穴が見える。


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深淵といった感じだ。パイプか何かで繋がっていて、水が流れていたのだろう。


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木製の配電盤だろうか。


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全体像は巨大だ。側面に梯子がある。


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窓にはしっかりと鉄格子がはめられているが、なぜ鉄格子をする必要があったのだろうか。


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よく見れば手すりはパイプを組み合わせて作られていた。


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自然の中にあって不自然さを感じない。時間が経つと人工物は自然に帰っていく。そして同化する。


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そして、ついに表れた。
これが探し求めていた旧和賀川水力発電所の建屋だろう。


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斜面を下りて建屋に向かう途中用途のわからない遺構があった。


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しっかりとしたコンクリート製だ。


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発電施設の一部だろうが、今は近代美術の作品のようだ。


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大きなシルエットが見えてきた。


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人が容易に近づくことのできない隔絶された場所に、こんな廃墟がある。
そして自分は今その目の前にいる。


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開きっぱなしの鉄の扉。梯子。どれもが魅力的に見える。


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入り口まで来た。


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今の建造物の作りではない。戦前の建物だろうことがわかる。


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手洗い場だろうか。無機質だが丁寧に作られたものだ。


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内部へ入ってみる。


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そこにあったのは、これまで見た中で最高級の廃墟美だった。


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ぼろぼろの室内は全体的に無駄のない作り。日本各地に存在する戦前の産業遺産に通じるものがあった。

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ドアノブの鍵穴も今はもう見ないものだ。


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さっきまで曇っていたが、雲の切れ間から太陽の光が差し込む。


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錆びついて傾いた鉄骨。


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神殿のように美しい通路を進む。


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こうもりたちがぶら下がっている。


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窓ガラスがだいぶ残っている。


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開けた明るい空間が目に入った。


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そしてここは、まごうことなく神殿だった。
真白い壁に巨大な窓から差し込む光。廃墟の神がここにいない訳がない。


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この場所にはほとんど落書きがない。それほど人の立ち入ることが困難な場所なのだ。それゆえに廃墟本来の姿が残っているようだ。


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重厚そうな鉄の扉の向うには緑が濃く見える。


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床にはいくつも巨大な穴が開いている。地下にも空間があるが、今回は降りなかった。


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円形の穴。発電のためのタービンかなにかあったのだろう。


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下は複雑な構造のようだ。


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錆びてぼろぼろの機械ボックス。当時は何のために使われていたのだろうか。


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それにしても素晴らしい場所だ。


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こんな神秘的な場所は日本にそれほど残ってはいないだろう。


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自分がこの特別な空間にいることに深い感動を覚える。


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この場所に一人で立っていることが奇跡に感じるのだ。


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階段がある。二階に上ってみよう。


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崩れた壁と窓枠。


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二階に到着した。


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二階は暗く、崩壊の度合いが激しい。


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暗い部屋から明りの漏れる扉が見えた。


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かなり劣化している。


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先ほどの扉の向う。


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なんて美しい光景だろう。


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何もかもが神々しい。


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来てよかったと強く感じた。こんな場所を見られないで死ななくてよかった。


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となりの部屋に来た。窓枠どころか壁が丸ごと抜けている。


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外で見えた開きっぱなしの扉から外に出た。梯子を上ることにする。


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錆びているがまだしっかりしている。上まで来た。


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屋上ではないようだ。


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割れた窓からは室内が見える。


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言葉を失うとはこのことだ。


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シンプルに見えて実はそうではない。天井は見事に曲線を描き、丁寧に作られている。


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結構高い。落ちたら死ぬ。


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木が生え、草が生えている場所は室内だ。


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上から見ると印象的な窓ガラスの全体が見て取れる。


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四角い空間のコントラストが素晴らしい。


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廃墟には日常では考えられないほどの空間が広がっていることがある。


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白石鉱山や麻耶観光ホテル、様々な廃墟を見てきたが、こんな場所がまだ日本にはあるんだな。
世界は広いようだ。


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こんな景色を見ないでは死ねないな。


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梯子を上り屋上に到達した。


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下は川と崖。自然の要害に囲まれていることがわかる。


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再び扉まで戻ってきた。


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この夢のような空間から帰る時間が来た。


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名残惜しいが見るべきものはすべて見た。思い残すことはない。


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外の壁には模様が描いてある。これは日光の足尾銅山の施設にも書いてあった戦時中の迷彩だ。


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さぁ、帰る時間だ。


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次の廃墟が待っている。


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また静寂の時が訪れようとしている。


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しかしどうやって帰ろう。あの山を越えるのは絶対に嫌だ。というか無理だ。正面は川と崖。なんとか川べりを歩いて渡河できる場所を探そうと考えた。


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そしてこの場所。ここを渡ってもと来た場所へ帰ることが出来た。浅いと思ったらひざ上まであった。


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日本の伝説といわれる廃墟はこの頃解体されることが多くなっている。廃墟界にとっては世知辛い世の中になったものだ。だがこうして、信じられないほどの廃墟美を誇る廃墟も数多く残っているのも事実である。


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それらが本当の意味で幻想になる前に、会いに行こう。
自分が死んでしまう、その前に。

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この場所に行くのであれば、それ相応の覚悟をしよう。
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  1. 2015/03/29(日) 15:28:48|
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【廃病院】東洋診療所

久しぶりの廃病院へレッツゴウ!

東洋診療所
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廃!病!院!
久しぶりのこの感覚は何だろう。やはり廃病院というのはテンションが上がるものなのだ。何しろ、内容が面白いに決まっているからだろう。残留物や特有の部屋などもさることながら、幽霊が出るという噂が後を絶たないことからもわかるように、強い残留思念が建物全体から発せられているからだと思う。
今回紹介するのは「東洋診療所」である。廃墟界や心霊スポット界ではわりと有名な物件だ。


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人通りの多い正面玄関を避け側面から侵入


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この廃墟は町中にある。ただでさえ若者の破壊を受けやすい廃墟がそんな場所にあったらどうなるかは安易に想像できるだろう。内部はかつての厚木恵心病院のようだ。


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2階に向かう。


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2階も戦闘後の有様である。


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しかし、ちゃんと残留物は残っている。


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白いカーテンが風にはためく。


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破壊された廊下と椅子。


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あかねが好きらしい。


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207号室。


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清潔感すら感じられる窓の木洩れ日。


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しかし、当時の清潔さは完全に失われている。


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どうやったらこんなにめちゃくちゃにできるのだろう。そして、なぜそこまでしなければならなかったのか。


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ストレス溜まっていたのかな。


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ベットがベットに寝ている。


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ここは娯楽室のような場所だろうか。


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最期にこの椅子に座った人は誰なんだろう。


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窓ガラスは軒並み割られている。


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1階へ。

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ここは「あの世」。あの世とはこんなにも身近にあったのか。


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診察を受ける場所だろうか。


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律儀に棚の中をすべて確認した誰かがいたようだ。


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略奪でも受けてのか。


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ここの窓は割られていない。


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廃病院ではよく見る薬品の瓶。


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カルテやら資料やらが散乱している。これを持ちらえると携帯に見知らぬ番号から電話が掛かってきて、女の声で今すぐ返しに来いと言われるのだろう。知ってる。

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廃病院。この異質の空間はただ静かに待ち続けている。好奇心を持って近づこうとする誰かを。


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そして見せつけられる。この世には人知では説明できない世界があるということを。

ただひたすら、今日も待ち続けている。

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  1. 2015/03/11(水) 19:08:01|
  2. 廃病院
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【廃村】岳集落

思い出は遠くの日々

岳集落
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とある夏の記憶
埼玉県の秩父の奥地は廃村がひしめいている。過疎化が進む昨今ではさほど珍しくないのかも知れないが、誰もいない集落には、人をひきつける何かがある。そんな魅力に引き付けられて、山の奥へ通じる小道をひたすら進んでいた。


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夏の太陽に照らされて濃い緑色に染まった森の中、異様な空間が現れた。


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今にも崩落しそうな建物。どうやら到着したようだ。


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建物の造りや細工の施し方は、これが近代に建てられたのではないことを物語る。


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この場所でずっと昔から人は暮らしていた。


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そして居なくなった。


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人が居なくなるとあっという間に思い出の建物は廃墟に変わる。


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そして朽ち果てていく。


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廃村はそんな朽ち果てるものたちの集合体だ。


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強い残留思念が残っている。そんなものがここへ人を引き付けるのだろう。


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そういえば、この廃村は「SIREN」というゲームのモデルなのだそうだ。
このゲームはあまりやったことがないが、廃墟のような建物が出てきたことは記憶にある


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確かに夜きたら不気味な雰囲気はよりいっそう増すだろうな


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何件かある木造の廃屋。


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古民家として復活できるんじゃないか?


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いや、無理そうだ。


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内部へ入ってみよう。


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当時の生活用品が散乱している


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どうしてこんなに物が残っているのだろうか。この家の主は忽然と消えてしまったのか


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真相はわからない。調べたくもない


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ただ今は誰も居ない


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この残留物たちもいつか消えてなくのだろう。


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思い出とともに消えてなくなる


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でも、こうして自分が写真に納めておけば、いつか消えてなくなっても誰かの記憶にはとどまり続けるかな


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すでに解体済みの建物もあるようだ


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リヤカーだろうか


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人が暮らし、そして居なくなる


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いつか世界中に訪れる終焉の風景


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日常の風景の裏側には、ひっそりとした終わりの風景が広がっているようだ

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今年も夏がやってくる
  1. 2015/03/08(日) 16:59:27|
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