廃墟を旅する 

産業遺産や戦争遺跡、時を超えた郷愁への旅路へ・・・

【廃校】羽幌炭鉱廃墟群・太陽小学校

思い出の場所が忘れられていくとき

羽幌炭鉱廃墟群・太陽小学校
tikubetu011.jpg
 北海道の厳しい冬が終わりを告げ、季節は春から初夏へと移り変わろうとしていた。
 見渡す限りの大自然の中に不自然な近代建築が突如として表れる。それは桃色で直角の建物と、円形の巨大な建物だ。いずれも異様なこの建築物こそが、羽幌炭鉱が残した遺構の一つ、『太陽小学校』だ。


taiyou001.jpg
 短い坂を駆け上ると、丘の上にたつその廃墟の全体が見て取れた。


taiyou002.jpg
 人の気配が一切しない自然の中に異様な光景となって存在している。
 この学校が学校として機能したのはほんの短い期間だけだったらしい。羽幌炭鉱の閉山とともにこの学校もすぐに閉校となった。ほんの短い学校といての記憶は、現在はほとんど人の来なくなったこの地でひっそりとあり続けている。


taiyou003.jpg
 正面の壁にはひときわ目立つ校章。


taiyou004.jpg
 もう初夏だというのに雪がいたるところに残っていた。


taiyou005.jpg
 さっそく入ってみよう。


taiyou006.jpg
 そこはどうやら調理室のようだ。


taiyou009.jpg
 割れたガラスの向うに埃まみれの食器がある。


taiyou010.jpg
 車いすのような物。ちょっと怖い。


taiyou011.jpg
 動物?


taiyou012.jpg
 どうやら剥製のようだ。


taiyou013.jpg
 巨大なトドの剥製。こいつは北海道の別の廃墟にもいた。


taiyou016.jpg
 窓から差し込む日の光は、廃墟になった今も当時と変わることは無い。


taiyou017.jpg
 先ほどの車いすのような物。


taiyou018.jpg
 中央の玄関には厳重なバリケードがされている。


taiyou019.jpg
 薄暗い室内。


taiyou020.jpg
 この廃墟は廃校になったあと再利用されている。しかし、それも長くは続かなかったようだ。


taiyou021.jpg
 スリッパが散乱する。


taiyou022.jpg
 床や壁は風化してぼろぼろだ。


taiyou023.jpg
 古いゲーム機があった。


taiyou024.jpg
 今は見ることのなくなったタイプのゲーム機。プレミアがついていそうだ。


taiyou025.jpg
 当時は一世を風靡した最新の機種も、時間は無情に過去の物へと変えていく。


taiyou026.jpg
 意図したわけではないであろうが、綺麗な芸術作品となっている。


taiyou027.jpg
 トイレに何かある。


taiyou028.jpg
 数種類のカードだ。なんでこんなものが?


taiyou030.jpg
 思わず見とれてしまう廃な階段だ。いい雰囲気を出している。


taiyou031.jpg
 二階に登る。


taiyou032.jpg
 無機質な廊下が続く。


taiyou033.jpg
 窓の外には終わりと再生の風景。


taiyou034.jpg
 おぅ・・・、ホラーな手洗い場だ。
 

taiyou035.jpg
 屋根続きの廊下の先に円形の巨大建築。雪国では屋根のついた外の廊下が一般的だろう。


taiyou036.jpg
 こういう角の空間が大好きだ。


taiyou037.jpg
 明暗がはっきりとしたその空間はただただ静かだ。この場所にただ一人、北海道の片隅にただ一人、自分は立っている。
 

taiyou038.jpg
 赤い扉の狭い通路の向う側。


taiyou039.jpg
 だいぶ荒廃しているが宿直室だろうか。


taiyou040.jpg
 古めかしいテレビが一台。もう何も映し出さない。


taiyou041.jpg
 非常出口。


taiyou042.jpg
 ここを卒業した生徒の数は少ない。


taiyou043.jpg
 だがその卒業生の記憶の中には確かにここが学校だった時の思い出があるだろう。


taiyou044.jpg
 こんな廃墟になってしまっても、大切な母校の思い出は色あせたりはしないだろう。


taiyou045.jpg
 だけどこの場所は確実に人々から忘れられていく。
 季節が移り変わる度に。


taiyou046.jpg
 屋上についた。


taiyou047.jpg
 円形の全体がよくわかる。


taiyou048.jpg
 校章も近い。


taiyou049.jpg
 人が管理しないと簡単に建物は傷んでいく。


taiyou050.jpg
 あっという間に廃が押し寄せる。


taiyou051.jpg
 非常口の光の向う側。


taiyou052.jpg
 外に繋がっているが水が溜まっていて出られない。


taiyou053.jpg
 一階に戻ってさっき見えた外の廊下に入ってみよう。廊下に続く入り口はバリケードで封鎖されている。


taiyou054.jpg
 隙間から入ろう。


taiyou055.jpg
 廊下は木造のため、一部崩落していた。


taiyou056.jpg
 扉の先。


taiyou057.jpg
 外れた窓枠と穴の開いた床。ここはどうやら体育館のようだ。


taiyou058.jpg
 窓の外には長い冬の間に積もった雪で倒された下草が見える。


taiyou060.jpg
 外は生命で溢れている。


taiyou061.jpg
 壇上に上がろう。


taiyou062.jpg
 二階に上がる階段。

 そして・・・


taiyou064.jpg
 これが円形体育館の醍醐味だ。


taiyou065.jpg
 なんて不思議な構造だろう。見惚れてしまう。


taiyou066.jpg
 シンメトリーな構造は、どこか神秘的で宗教的だ。


taiyou067.jpg
 階段を上ってみる。


taiyou068.jpg
 明るい通路。


taiyou069.jpg
 いい景色だ。


taiyou070.jpg
 さぁ、そろそろ帰ろう。


taiyou071.jpg
 ここを卒業した誰かの思い出は、綺麗で、淡くて、切なくて、儚いのだろう。
 今、誰かの思い出をその内に秘め、学校は静かに朽ちていく。


taiyou072.jpg
 そして、自分もこの場所が特別な思い出の場所となった。
 廃墟となったその姿を、自分はいつまでも忘れないでおこう。そう思っている。

新年のご挨拶

皆さん!明けましておめでとうございます!2016年、いよいよ始まってしまいましたね。
思えば遠い未来のように感じていた2015年があっという間に過ぎ去り、気づけばとんでもない未来に感じていた2016年です!
年明けそうそう経済情勢やら軍事情勢やら国内国外情勢やらが矢継ぎ早に目まぐるしく変わっていっていますが、今年は何か波乱な年になりそうな予感がします。

まぁそれはそうと、今年も、全力で新しい廃の世界をお見せするため頑張ってまいりますので、
『廃墟を旅する』を本年もどうぞよろしくお願いします!

【掲載廃墟一覧】
今までに掲載した廃墟の一覧へ飛べます

Twitter始めました!
これからTwitterでブログアップ情報や廃墟情報などを発信します。また、廃墟情報や心霊スポット情報など、お持ちの方はどんどん遊びに来てください!

@tisyakiで検索するか、横のタイムラインからフォローしてください。
  1. 2016/01/24(日) 01:34:33|
  2. 廃校
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2

プロフィール

東雲みょん

Author:東雲みょん
どうもこんにちは。東雲みょんといます。

このブログは日本の産業遺産や戦争遺跡といった廃墟を紹介しています。

日頃廃墟に旅に出ている自分です。

【掲載廃墟一覧】
今までに旅に出た廃墟の一覧です。

リンクフリーです!同じ趣味を持った人、そうじゃない人もどんどんリンクしちゃってください。

【Twitter始めました!】
廃墟の情報交換や意見交換などから、雑談まで、お話ししたいことがあったらどんどんお越しください!

検索 @tisyaki

最新記事

カテゴリ

未分類 (7)
掲載廃墟一覧 (1)
産業遺産 (25)
戦争遺跡・地下壕 (24)
廃線 (12)
廃校 (12)
廃村 (6)
宿泊系廃墟 (12)
娯楽系廃墟 (8)
不思議系廃墟 (8)
廃病院 (10)
心霊スポット (5)
廃アル風景 (2)
一軒家系廃墟 (2)
廃車館 (1)

最新コメント

twitterはじめました!

最新トラックバック

FC2カウンター

フリーエリア


バナーが出来ました。

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR

謎のエリア

にほんブログ村 写真ブログ 廃墟・廃屋写真へ
にほんブログ村 鉄道ブログ 廃線・未成線へ
にほんブログ村