廃墟を旅する 

産業遺産や戦争遺跡、時を超えた郷愁への旅路へ・・・

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

【産業遺産】熊ノ平変電所

古くからの付き合い 思い出の地を訪ねて

熊ノ平変電所

kumano1_R.jpg
前回の記事【碓氷峠の廃線】に引き続き今回も信越本線廃線区間、【熊ノ平変電所】をお送りしたい。

この廃墟に来るのはこれが初めてではない。そればかりか一回どころではなく、小学生のころから何度も訪れてきた。この廃墟は言わば、自分の廃墟探訪人生の出発点的存在なのだ。だから、四季折々に変化する廃墟の魅力を、一番味わってきたのもこの廃墟だろう。

トンネルを抜けるとそこは別世界の廃墟空間だが、朽ちた線路と駅の先に、この廃墟はいつも変わらず、存在していた。


kumano2_R.jpg
以前の記事でも紹介したが、遊歩道がこの場所まで伸びたことで、この廃墟にも変化があるものと確信してした。普通なら廃墟に侵入できないように板で窓をふさいだり、溶接でドアを封鎖したりするものだろう。しかし、一見するとまったく変わらない変電所の姿がそこにはあった。古い友人が昔と変わらずそこにいるような、不思議な安心感を覚えた。


kumano4_R.jpg
この階段を登って中に入るのも昔から変わらない。


kumano5_R.jpg
入ったらまず宿直室のような部屋に出る。

この変電所が建設されたのは戦前の1937年だ。そのころの日本はというと、破滅へと大きく近づくことになる大事件が発生していた。日華事変である。盧溝橋事件から端を発したこの事件は、最初こそ限定的な紛争だったが、次第に戦域が拡大し、そして日中の全面戦争へと移っていった。これが元で日本は引き返せない崩壊の道を歩むことになったのである。


kumano7_R.jpg
そして、1997年に役目を終えた。それは、軽井沢~横川間が廃線になったのと同時だった。それから、長い静寂が訪れた。


kumano8_R.jpg
入ってすぐに奥へ進むと、広いフロアに出た。機械室のような場所か。当時の機械類はあまり残ってはいないようだ。


kumano9_R.jpg
暗い室内を特徴的な窓からさす光が照らしていた。


kumano10_R.jpg
細長い階段を下りる。


kumano11_R.jpg
最初に来たときからほとんど変わっていないことに驚く。


kumano12_R.jpg
廃墟の時は、緩やかに進んでいる。めまぐるしく変わる自分の周りの環境の変化をものともせず、ただただ終わりへと向かって。


kumano13_R.jpg
フロアに下りた。


kumano14_R.jpg
ものが乱雑に散らかっている。


kumano15_R.jpg
人のいない世界になったら、どこもかしこもこうなるのだろう。


kumano16_R.jpg
懐かしいものが置いてある。このノートに訪れた人が思い思いのことを書いている。昔からある風景だ。


kumano17_R.jpg
灰色の部屋がある。


kumano18_R.jpg
この椅子から当時の人のぬくもりを感じることはできない。


kumano20_R.jpg
この部屋も今は静寂だけが支配している。


kumano21_R.jpg
フロアの探索をしよう。


kumano23_R.jpg
はがれかかった消火器の文字。


kumano25_R.jpg
天井には巨大なクレーン。


kumano26_R.jpg
この壁の向こう側は外の変電施設へ続いている。


kumano28_R.jpg
古ぼけた担架が立てかけてある。これを使うことはもうないだろう。と信じたい。


kumano29_R.jpg
クレーンの名盤。


kumano30_R.jpg
空っぽの四角い機械


kumano31_R.jpg
巨大なクレーンのフック。じっとぶら下がっている。


kumano32_R.jpg
棚とはしご。中のものはほとんどない。


kumano33_R.jpg
くもの巣のようにガラスが割れている。


kumano35_R.jpg
明と暗。


kumano37_R.jpg
こんな場所には不釣合いな椅子。駅舎にでもあったのだろうか。


kumano38_R.jpg
上からぶら下がる電話。シュールな光景だ。


kumano39_R.jpg
そろそろこのフロアから出ることにする。


kumano40_R.jpg
階段をあがってきた。宿直室の隣に階段がある。


kumano41_R.jpg
階段をあがってきた。


kumano42_R.jpg
外を覗くと線路が見える。


kumano43_R.jpg
階段の先にはがらんとした何もない部屋がある。


kumano46_R.jpg
ここがこの廃墟の最終フロアだ。昔の思い出がよみがえる。


kumano47_R.jpg
植物がここまできている。


kumano49_R.jpg
扉の先。そこには何もない張り出しがあり、下は峠の車道と緑が見える。


kumano50_R.jpg
山深き中に幻想的な光景が広がっている。人はここにも構造物を作る。そして、いつの日か使用しなくなり、この廃墟のように忘れていく。


kumano51_R.jpg
ゆっくりとした滅亡へ向かい、時間は未来に進んでいる。

次回予告
なんと、今回の記事が、「廃墟を旅する」の掲載物件数99となることが判明しました!
ここまできてしまったか。もうそんなになるか。

ということで、次回は100記事目です。
今までの感謝をこめて、次回の物件は廃墟界の聖地、【麻耶観光ホテル】を送りします!

さらに、期間限定で現在公開していない【信州観光ホテル】も公開します!
お楽しみに!

IMG_6296.jpg
クリックで大きくなります。

【掲載廃墟一覧】
今までに掲載した廃墟の一覧へ飛べます

【ライン始めました】
廃墟の情報交換や意見交換などから、雑談まで、お話ししたいことがあったらどんどんお越しください!

ラインID:haikyotabi.snnm

刻が見える・・・ そんな気がする・・・
  1. 2014/06/14(土) 15:05:19|
  2. 産業遺産
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:3
<<【宿泊系廃墟】摩耶観光ホテル | ホーム | 【廃線】碓氷峠の廃線 軽井沢~横川>>

コメント

後一歩

以前から言っていた100回まで到達ですね!
次回期待してます。
  1. 2014/06/14(土) 21:03:14 |
  2. URL |
  3. yakumo #-
  4. [ 編集 ]

yakumoさん

お疲れ様です!
やっとここまできたという感じです。思えば長かった(^_^;)
次回は気合い入れます(^_^ゞ
  1. 2014/06/14(土) 21:54:47 |
  2. URL |
  3. 東雲みょん #-
  4. [ 編集 ]

流れ着いて拝見しました。
10年以上前に行った時のことを思い出します。
夏の昼間行ったのですが、とても静かな不思議な空間でした。

つい、懐かしくてコメントしました。
またお邪魔します。
  1. 2016/11/19(土) 17:01:55 |
  2. URL |
  3. ひろっち #-
  4. [ 編集 ]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://haikyotabi.blog33.fc2.com/tb.php/113-7b5154be
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

東雲みょん

Author:東雲みょん
どうもこんにちは。東雲みょんといます。

このブログは日本の産業遺産や戦争遺跡といった廃墟を紹介しています。

日頃廃墟に旅に出ている自分です。

【掲載廃墟一覧】
今までに旅に出た廃墟の一覧です。

リンクフリーです!同じ趣味を持った人、そうじゃない人もどんどんリンクしちゃってください。

【Twitter始めました!】
廃墟の情報交換や意見交換などから、雑談まで、お話ししたいことがあったらどんどんお越しください!

検索 @tisyaki

最新記事

カテゴリ

未分類 (7)
掲載廃墟一覧 (1)
産業遺産 (25)
戦争遺跡・地下壕 (24)
廃線 (12)
廃校 (12)
廃村 (6)
宿泊系廃墟 (12)
娯楽系廃墟 (8)
不思議系廃墟 (8)
廃病院 (10)
心霊スポット (5)
廃アル風景 (2)
一軒家系廃墟 (2)
廃車館 (1)

最新コメント

twitterはじめました!

最新トラックバック

FC2カウンター

フリーエリア


バナーが出来ました。

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR

謎のエリア

にほんブログ村 写真ブログ 廃墟・廃屋写真へ
にほんブログ村 鉄道ブログ 廃線・未成線へ
にほんブログ村

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。