普通の街角にある異世界の風景美唄バイオセンター

北海道は偉大な廃墟の聖地である。大小様々な遺産がこの大地には残されているのだ。
ここ美唄にも町中に堂々と巨大な廃墟がある。

ごく当たり前な風景に突如として現れる廃の風景。

そこに現れたのはまるでプリピャチの光景だった。

北の大地は短い夏に向かおうとする5月である。その緑の中に荒涼として朽ち果てた建物が所々に見える。

遠くに管理棟の・ようなものがある。

アメリカのゾンビドラマ(ウォーキング・デッド)で見たような建物だ。

未来建築もあるようだ。

近づくと内戦さながらに朽ちている。

放置車両もこの通だ。

地面を見ると草が倒れている。降雪ですっかり埋まってしまうためだろう。

内部へ侵入だ。

この崩壊もどうやら雪の重みによるものらしい。北国ではこうなってしまうものなのだろうか?

崩落が激しすぎて正面から突破できなかった。

お、小さな入口があるようだ。

ここはなんの部屋だろうか?天井が崩落してしまっている。

管理されなくなった建造物のたどる末路は皆同じだ。

美しい廃の風景じゃないか。

奥へ進んでみよう。

色のない廊下が続いている。

トイレのタイルが美しく輝く。

予想以上に風化が激しい。

侵入者による破壊はそれほどないようだが。

時間は最大の破壊者なのだ。

勝手にしていれば破壊が訪れる。

色がなくなり人の鼓動が消えていく。

そして廃墟になっていく。

綿のようなものが散らばっている。

殺風景な部屋。

崩落した正面玄関。

ここは通れそうにない。

ここまで天井が崩落するものだろうか。

風雪は容赦なく吹き込んでくる。

日が傾き、もうすぐ夜が訪れる。

一風変わって寮のような場所が現れた。

調理場もある。

木製の床材は苔むして劣化している。乗ったら落ちるトラップだ。

整然と並ぶガラスは今と昔を写している。

ぽつんと残された靴が強い哀愁を放つ。

窓の外では命が巡っている。

窓の中では微動だにしない時間が滞留している。

淡い色の階段を登って二階へ。

着いた。

ここも寮のようだ。

従業員が暮らしていたのだろうか。

なにかの破片が散らばる。

シンメトリーな廊下。

ここまで内と外の明暗は分かれている。

きちんと並べられた靴が持ち主の人柄を表している。持ち主がここに現れることは無いだろう。

奥に進む。

コンクリート破片妙に散らばる階段。

奇妙に破壊されている。これは自然の影響ではないだろう。ちょっと壊されて中止されたのか?

バラバラと散乱する破片。

どうしてこんな破壊の仕方をしたのだろうか?謎だ。

ここも意図的に破壊されている。

自然の崩壊も良いが、意図的な破壊も良い。

階段を降りて下へ降りる。

別の場所に行ってみよう。

こちらは別の棟に進むための連絡通路のようだ。

完全に崩落している。ここも意図的のようだ。

あたりはすっかり夕暮れだ。

味のある木製の建物。ログハウスだ。

アラームのようだ。スプリンクラーとも書いてある。

この廃墟、窓ガラスはみんな見事に破れている。

この木製の壁はすごく綺麗に見えるのだが。

向こう側はめちゃくちゃだ。

奥の部屋は変電設備のようだ。

こちらは。

現役なら危なそうな部屋だ。

再びの廊下。

激しい崩落。

シリーズ窓枠。

薄暗い廊下が奥へ進んでいる。

窓の外には激しく劣化したドームのようなものが見える。

日本全国でこんなにも非日常な空間が残されている場所がいくつだるだろう。

この廃墟でひときわ大きな建物に入る。

ここは工場という感じだ。

倉庫?

あたりには様々なものが散乱している。

この黒いものは怪しいが、プラスチックの容器はきのこ栽培のものだろうか?

バイオセンターっぽいものがわからない。

この謎の容器。地下壕でも落ちていることがある。

雪の重みには耐えられなかったようだ。大崩落をおこしている。

床材もところどころめくれてしまっている。

自然の力は偉大だ。

全てを飲み込んで無に返していく。世界中の兵器をフル動員しても、自然に勝つことなど到底出来はしない。

不思議な空間が存在している。

北の大地でその空間は、今も静かにそこにある。
今年最後のご挨拶さぁ皆さん!今年も一年お疲れ様でした!
今年は近年まれに見る波乱の年でありました。常識だと思われていたことが、ことごとく覆って行ったのです。
英国のEU離脱、熊本等の全国的な自然災害、北朝鮮の相次ぐ挑発行為、中東情勢、オバマ大統領の広島訪問、全世界で相次ぐテロ、そしてなんといってもアメリカ大統領選の結果ドナルド・トランプが次期大統領になることです。世界は人種や宗教問題で孤立化の一途をひた走る。グローバル化の弊害がはっきりと現れ始めた世界情勢は、あたかも第二次世界大戦前夜のような国際情勢に酷似しているように思われます。このまま混沌とした世界が続けば、必ず大きな問題となるでしょう。
来年1月、早くもトランプ大統領が誕生します。この変化が、さらなる混沌への道なのか、はたまた明るい展望なのか、今の時点ではわかりません。未来は誰にも分からないですが、2017年は波乱の年になるでしょう。
とりあえず、来年もいい年でありますように。
ありがとうございましたm(_ _)m
【掲載廃墟一覧】今までに掲載した廃墟の一覧へ飛べます
Twitter始めました!これからTwitterでブログアップ情報や廃墟情報などを発信します。また、廃墟情報や心霊スポット情報など、お持ちの方はどんどん遊びに来てください!
@tisyakiで検索するか、横のタイムラインからフォローしてください。
- 2016/09/10(土) 17:33:22|
- 産業遺産
-
| トラックバック:0
-
| コメント:5
こんばんわ~
ネットサーフィンしてて初めてブログ見させてもらいました。
廃墟は廃墟として好きなのですが、建築に関わる仕事をしているので、そういった目でもいつも廃墟写真を見ています。
階段の写真で人為的に破壊されたようなコンクリート壁を気にされていましたが、これは爆裂現象と言います。
鉄筋コンクリートの鉄筋が一度剥き出しになってしまうと、鉄筋が錆びることで膨張し、みるみるコンクリートが剥げ落ちて行きます。
初めのうちは鉄筋の周りだけ細かく剥げ落ちますが、進行すると塊が崩落し始めます。
塊で崩落すると壁が自重を支えきれなくなり壁そのものが崩壊します。
廃墟は危険がいっぱいですが、天井が崩落した廃墟はアスベストなど目に見えない危険もありますので、気をつけてくださいね。
- 2017/01/31(火) 23:39:28 |
- URL |
- 富郎 #t50BOgd.
- [ 編集 ]