白石鉱山インパクト白石鉱山(桑名工場)

三重にて計り知れない衝撃を受けた。これを「白石鉱山インパクト」と言っている。兎に角、この廃墟はすごい。
この廃墟は「白石鉱山」。だが正式名称ではない。ここは白石鉱山とか藤原鉱山といわれる。しかし、本当は「白石工業桑名工場」というのだ。現在でも大手企業である白石工業が創業当時建設した、文字通りの産業遺産であり、日本産業遺産でもとても重要な意味を持つ廃墟だ。
ここでは石灰石から炭酸カルシウム関連の工業製品を製造していた。

ここはすべてが凄い。廃墟美はもとより、その歴史、規模、複雑に入り組む建物自体の面白さ。この衝撃は信州観光インパクトを凌駕した。

残念なことに、このとき時間があまりなかった関係で全てを回り切れなかった。なので、回った範疇ではあるが紹介していきたい。

ここは貯水槽の下部分に当たる。
この白石鉱山が操業を停止したのは昭和44年だそうで、すでに40年以上たっていることになり、建物はいたるところで自然倒壊している。

ある通路。このような趣のある通路が沢山ある。

石灰の貯蔵庫だと思われる部屋。

建物は木とトタンのようなものでできている。壁も柱も白い。

季節は秋から冬になろうとしている時季だった。寒い季節はなんだか落ち着いたような光で影ができる。

椅子が一脚だけポツンとある。

ここにあったであろう建物がまるまる無くなって、何もない空間になっている。

見上げれば青空が隙間から見える。破壊の美学すらこの廃墟は内包している。

全体に木造の建築物が多い。敷地内には線路がひかれ、トロッコで物資を運搬していたようだ。

隙間から日の光が降り注ぐ。

さっきより一層白いことに気づく。小さな入口から気になる部屋へと入ってみる。そこには、

「白い部屋」があった。

高い天井と柱。もはや言葉も出ない。

斜陽の日の光を受けて白い部屋は輝く。

もう感動の連続である。白石鉱山に来てからここまで全力疾走だ。

トロッコ軌道。もうなんと言おうか、凄い・・・

標語。いい製品を作るに社員一人一人の心がけが大事なのだ。

となり河が流れており、上流にダムがある。水を使って動力を得ていたのだ。

木造廃墟の雰囲気があると思えば、コンクリートの遺跡も見られる。

コンクリートの通路を行く。

空堀のような溝。なんだかノルマンディーに構築された「大西洋の壁」を思わせる要塞のようだ。

要塞通路を進んでいく。

なんともいい雰囲気だ。

何だろう、家のようなものが現れた。これは白石鉱山の研究施設だそうだ。

橋を渡って対岸へ。

研究所は荒れている。

室内にはビーカーや薬品が残されていた。

研究所の上にあったのは乾燥炉。化学プラントのような外見だ。

開いているドアから入ってみよう。

中は工場のようだ。

スターリングラードの市街戦跡に迷い込んだ。

二階部分へ行ってみよう。

二階から一階が見える。感動的なくらい廃墟だ。

破壊の美学。

計器盤がいい感じを出している。

階段が素敵なタンクがあった。

昇りたくなった。

タンクの上から白石鉱山を眺める。

タンクを下りて階段を下りて、工場の一階へ。

そして、工場にさよならを言う。

少し下にある沈殿池に来た。

赤さびたモニュメントは何も言わない。

高いところからの全体像が無いのが悔やまれるが、白石鉱山は本当に広い。

最後ではあるが、ミミズクが不思議そうにこちらを見ていた。
今回紹介した白石鉱山はほんの一部にすぎない。必ずや再訪すると誓い白石鉱山を後にしたのを覚えている。
だが、未確認だが、白石鉱山の解体が始まったと聞いた。
そんな、ばかな・・・。もうあの廃墟に出会えないのか?
希望を持って再訪しようとは思う。あのミミズクにも、もう一回会えるだろうか。
にほんブログ村もう一度会いたい、あの廃墟に・・・
- 2011/03/04(金) 23:43:14|
- 産業遺産
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| コメント:8
キョンさん
確か秋から冬になるころです。
白石はまだみてないところが沢山あるので解体されてないことを祈るばかりです。
- 2011/03/09(水) 00:10:41 |
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- みょん #-
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ずんさん
いや~解体されてなくてよかったです(^u^)
実は全部見ていないので、もう一度行って今度こそ全部見たいのです
- 2012/03/29(木) 21:23:27 |
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- 東雲みょん #-
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