場所は東京都府中市、ここに日本ではない場所が存在します。府中米軍基地

何気なく道を歩いていると突然隣に大きな廃墟が現れました。これは米軍の基地なのです。
ここは元々日本軍の燃料廠があった場所でしたが、1945年の敗戦を機に米軍に接収され、アメリカ第五空軍所属の在日米軍通信施設基地となった場所です。
最盛期は沢山の米軍スタッフや日本人従業員がおり、今よりも広い土地を持っていましたが、近年になり徐々に返還となり、美術館や憩いの森などになりましたが、現在でも一部の土地は米軍の管理下にあり、日本ではない土地となっています。しかし、もはや使っているのはごく一部で、そのほとんどが廃墟となっています。

この府中米軍基地の象徴として有名な二つの巨大パラボラアンテナ。

これは兵舎と思われます。このような建物が同じ場所に五棟ほどありました。ツタがからんでいます。

ここに来たのは日没前。冬の夕日は廃墟を美しくするものの一つです。

床がはがれています。長い年月が流れたことを物語ります。

パラボラアンテナの近くまで来ました。

木とパラボラ。

ゲートをくぐって別のエリアに行きます。

ゲートの近くにあった建物の内部。防火扉の英語がアメリカ軍の基地であることを教えます。

これはなんでしょうか?ダーツの的のようにも見えます。

パラボラアンテナの真下に来ました。

見上げてみるとこのアンテナがとてつもなく巨大なことがわかります。

基地内部は静まり返っています。まるでゴーストタウンのようです。

でも、この静けさは廃墟のだいご味でもあります。いつでも廃墟は静寂なものなのです。

昔の喧騒は今は無く、長い沈黙だけが支配しています。

とても多きな建物が出てきました。

ここは工場のような場所です。車両の点検や修理もやっていたようなのでそれに関係がありそうですね。

そろそろ日が落ちる頃です。この辺で引き上げたいと思います。

ここは今でも米軍の基地であり、日本ではありません。
日本が戦争に敗れ、進駐軍による占領を経験したという最もたる証拠が基地です。ここはそんな日本の記憶をとどめて、時間が停止した場所なのだと思います。
テーマ:廃墟系 - ジャンル:写真
- 2010/10/22(金) 02:35:38|
- 戦争遺跡・地下壕
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