廃墟に春が訪れる日窒鉱山廃墟群 中
前回の
【日窒鉱山廃墟群 上】の続きです。

孤立したアパートから見えた下の廃墟まで下りてきた。ここは日窒鉱山廃墟群の中でも比較的新しい建物が多く、ごく最近まで誰かが暮していたような部屋もある。

では、一番は端の大きな建物から見ていこう。

比較的新しいといってもやはりかなり傷んでいる。

廃墟ではよく見かける麻雀牌。昔は娯楽がそれほど細分化されていなかったし、このような山奥では、娯楽などそもそもなかったのだろう。

二階に昇ってきた。

一階は大きな宴会場のようになっていたが、二階は居住区のようだ。

今ではほとんど見かけない足踏み式ミシンが平然と置いてある。廃墟ではよくあることなのである。

来た方とは反対側の階段。階段は非常に丁寧な作りだ。

もと来た方向の階段。よく見ると引き戸がある。

引き戸の向こうは隣の建物へ渡る木造の廊下になっていた。この雰囲気、なんだかトトロを思い出す。

渡り廊下を渡った先から振り向いて、もと来た方向を向く。

この辺りは建物が複雑に建っている。

木を見ると、遅ればせながら春が到来したことを告げていた。

ふと気付くと、何者かの骨が縁側に乗っていた。廃墟に春は訪れたが、この春を見ずして何物かは死んで骨になった。だが、何物かは土に還り、春という自然そのものになったのだろう。自然とはそういうものだ。

廃墟と言えば古い空き瓶、というくらい古いビンが落ちている。このスプライトもいつのものやら。

ということで先ほどの渡り廊下の先にある建物に入った。

やはりだいぶ崩壊が進んでいる。自分が最初に来た時より明らかに荒れているのだ。

二階に行く。

一階同様に二階も部屋がある。どうやら居住棟のようだ。

多少ぶっ飛ぶが別の建物。まだ住めそうな感じ。

二階へあがる。

共用の電話。前にも書いたが、自分の実家では当たり前のように黒電話が現役に働いている。何の不自由もない。

不意に現れたのは、この日窒鉱山廃墟群最大のオカルトである通称「オタク部屋」。足の踏み場もないほどエロゲーの雑誌やら本やらが散乱している。何故片づけていかなかったのか?持っていかなかったのか?
ちなみに本は古めのものが多い。後で片付けたい。

この部屋も不気味さを感じる。誰が寝かしたのかベットに人形が寝ている。なにやらわからない薬が散乱していたりする。ちなみにオタク部屋の隣である。

二階の窓から見える景色。ここから見える建物はすべて廃墟である。

下まで降りてきた。今度は一軒家の廃墟が立ち並ぶエリアを抜けて、さらに下に降りていくことにする。

戦後下町の風景のようだ。この日窒鉱山廃墟群は実に多彩な顔を持った廃墟なのだ。
今回はここまで。次回は廃公民館へと降りていく。
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- 2011/05/18(水) 23:19:06|
- 廃村
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| コメント:4
今日初めて当サイトに来ました。
廃墟が好きで1度行ってみたいと思っています。
エロゲーなどが散らかってる部屋はもしかして誰かまだ、住んでいたりするのでは(*゚▽゚*)
- 2013/02/02(土) 20:25:15 |
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- あゆもどき #-
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あゆもどきさん
廃墟は写真で見るだけだとわからない魅力がありますね。一度行ってみるのもいいと思います。
オタクの部屋は掘り出し物のお宝がありそうですよ('ω')
- 2013/02/28(木) 22:17:14 |
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- 東雲みょん #-
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サイト楽しく拝見しました。
さまざまな廃墟、いつか自分も行ってみたいです。
4枚目の…麻雀牌…というお写真、坑道のような画像になっていますが?
- 2014/05/13(火) 16:56:27 |
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- はね #-
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はねさん
ご指摘ありがとうございます!
写真が混同してるようなんです。そのうち改善しようと思ってます(^_^;)
- 2014/05/18(日) 14:27:46 |
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- 東雲みょん #-
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