廃墟を旅する 

産業遺産や戦争遺跡、時を超えた郷愁への旅路へ・・・

【廃線】奥多摩ロープウェイ 川野駅

奥多摩幻想ロープウェイ 2

奥多摩ロープウェイ 川野駅

これは【奥多摩ロープウェイ 三頭山口駅】からの続きです。
IMG_5787_R.jpg
照りつける初夏の太陽の下、急な上り坂を登った先にその廃墟はあった。
手前にはテニスやゲートボールが出来る公園のような広場あるが、もはやそこも廃の空気に包まれている。人気はない。その人気のない空間の奥にひときわ異彩を放つ廃墟が存在している。見た目にも只者ではない雰囲気を持った廃墟。廃墟の神の存在を匂わせる独特の空気。
奥多摩ロープウェイ、川野駅である。


IMG_5790_R.jpg
奥多摩ロープウェイというのは両岸の二つの廃墟からなっている。前回は三頭山口駅を紹介したが、今回はその双子廃墟の片割れである。もはや伝説的ともいえるこの廃墟だが、対岸の川野駅はどんな顔を見せてくれるのであろうか。


IMG_5794_R.jpg
ではさっそく内部にお邪魔していこう。


IMG_5818_R.jpg
どの廃墟もある程度は皆同じであるが、この奥多摩ロープウェイは際立って落ち着いている。奥多摩という場所は、東京とはいうものの秩父の山奥と大差ない。そして、この場所はさらに何もない。自動車の音もほとんど聞こえない。聞こえるのはただただ自然の音ばかりなのだ。


IMG_5801_R.jpg
まぁ一服というところか。ちなみに自分は煙草は吸わない。


IMG_5802_R.jpg
窓の外には自然と戯れる専用の野外席が設置してある。


IMG_5813_R.jpg
さて、休憩所から出たらホームへ向かおう。


IMG_5814_R.jpg
三頭山口駅と同様に階段を下りて行く。


IMG_5815_R.jpg
階段から先ほどの休憩室が見えた。


IMG_5820_R.jpg
ガラスは長い年月で失われたようだ。今は窓枠だけの窓。


IMG_5824_R.jpg
窓からは「くもとり」と書かれたゴンドラが見えた。


IMG_5826_R.jpg
さっそくくもとり号に会いにホームへ下りよう。


IMG_5828_R.jpg
さきほど同じ景色を対岸で見た。ホームは三頭山口駅と同じ作りだった。だが、ホームに降りて行く位置が逆である。


IMG_5829_R.jpg
そのホームに、これまた三頭山口駅と同じ位置にくもとり号が停まっていた。これも三頭山口駅から見ると逆だ。


IMG_5831_R.jpg
本来なら雄大な奥多摩湖が見えたであろうプラットホームの先は竹林になっていた。


IMG_5832_R.jpg
ではくもとり号へ乗車してみよう。


IMG_5848_R.jpg
内部はガランとしている。当時使っていたのかは分からないが、骨組みだけの椅子が置いてあった。


IMG_5844_R.jpg
窓からの風景だけを見ると、竹林を走る電車の車内のような気がする。


IMG_5846_R.jpg
そういえば窓枠だけでガラスなどはない。


IMG_5849_R.jpg
しばし当時に思いをはせたあと降車する。


IMG_5855_R.jpg
三頭山口駅でもそうであったが、この駅の内部も非常に魅力がある。では、機械室に入っていこう。


IMG_5857_R.jpg
入ってすぐ階段がある。機械室は昼だというのに薄暗い。


IMG_5862_R.jpg
当時は唸りをあげていた機会達もその役目を終え、今はひっそりと静まり返る。


中村_1578_R
何時廃墟へ行っても思う。廃墟はこんなにも美しく幻想的である、と。


IMG_5876_R.jpg
静寂と幻想が包む廃墟にいると、自分が知られざる世界に来てしまった感覚に陥る。この感覚を求めて廃墟に来ているのだろうか。


IMG_5879_R.jpg
ここはロープウェイの制御盤などがある運転室である。


IMG_5882_R.jpg
息をのむほどに美しい空間。幻想の世界というものを肌で感じる。


IMG_5885_R.jpg
だいぶ埃をかぶっている制御盤。


IMG_5889_R.jpg
傍らには謎のハンドル。


IMG_5891_R.jpg
暗闇にぽっかりと窓だけが浮かぶ景色。漆黒の闇の中を切り取られた景色だけが浮遊しているかのようだ。


IMG_5901_R.jpg
三頭山口駅でもそうだったが、梯子を使って上に登ってきた。


IMG_5897_R.jpg
巨大な滑車が闇に浮かぶ。この滑車で太いワイヤーを支えている。


IMG_5902_R.jpg
この電球に光が灯っていたころも見てみたい。きっと夜の機械室は何とも言えない美の空間になっていたことだろう。


IMG_5903_R.jpg
今回も上からホームとゴンドラを見てみよう。


IMG_5906_R.jpg
この奥多摩ロープウェイが廃止された後もずっと吊り下げられているくもとり号。


IMG_5907_R.jpg
本来ならこちらのホームに対岸から来たみとう号が入ったのだろう。だがその光景は二度と見られない。


IMG_5923_R.jpg
上から下りてきた。そろそろ奥多摩ロープウェイともお別れの時間だ。


IMG_5925_R.jpg
駅舎の外に出た。そこからはロープウェイの空中線を支える錆びた鉄塔が見えた。驚いたのは鉄塔に据え付けられていた風速計の風車が勢いよく回っていたことだ。当時からのものだろうか?


IMG_5929_R.jpg
広場の脇からホームとくもとり号が見えた。
廃墟というものはいつかは朽ちて崩壊していくものである。だが、この奥多摩ロープウェイという廃墟は永遠に幻想の中でその形を保ってほしい、そう思った。そう思えるほどに最高の廃墟美を見せてくれる。奥多摩ロープウェイとはそんな廃墟なのである。


おまけ
奥多摩ロープウェイにいたこうもりさんの画像です。
IMG_5874_R.jpg
密集してぶらぶらとぶら下がっている。小刻みに動いていた。


IMG_5878_R.jpg
よく見ると足を大きく広げて爪を引っ掛けているようだ。


IMG_5894_R.jpg
すごくもふもふしている。これは、かわいい(^u^)


次回予告
IMG_5981_R.jpg
次回は【東京都水道局小河内線】を紹介します。怒涛の廃線ラッシュです!

にほんブログ村 写真ブログ 廃墟・廃屋写真へ
にほんブログ村にほんブログ村 鉄道ブログ 廃線・未成線へ
ランキング参加中。上のバナーを押していただくと大変うれしいです(^-^)

幻想に浮かぶゴンドラ



  1. 2011/09/04(日) 07:16:41|
  2. 廃線
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:3
<<【廃線】東京都水道局小河内線 | ホーム | 【廃線】奥多摩ロープウェイ 三頭山口駅>>

コメント

始めまして!川野駅の写真の数々、拝見させていただきました。

これは撮影許可をもらえたのですかね・・・?

私ももう一度ここを再訪したいのですが、警備が強化されているという噂もあるので・・・
  1. 2011/09/15(木) 21:04:24 |
  2. URL |
  3. fox #-
  4. [ 編集 ]

foxさん

はじめまして(^u^)
警備員の類は自分は見たことはありませんよ。それに噂も聞いたことがありません。撮影許可は事業者が疾走しているために・・・。自己責任で突撃する訳です。
  1. 2011/09/15(木) 22:34:36 |
  2. URL |
  3. 東雲みょん #-
  4. [ 編集 ]

承認待ちコメント

このコメントは管理者の承認待ちです
  1. 2016/01/09(土) 14:52:09 |
  2. |
  3. #
  4. [ 編集 ]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://haikyotabi.blog33.fc2.com/tb.php/71-896bd714
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

東雲みょん

Author:東雲みょん
どうもこんにちは。東雲みょんといます。

このブログは日本の産業遺産や戦争遺跡といった廃墟を紹介しています。

日頃廃墟に旅に出ている自分です。

【掲載廃墟一覧】
今までに旅に出た廃墟の一覧です。

リンクフリーです!同じ趣味を持った人、そうじゃない人もどんどんリンクしちゃってください。

【Twitter始めました!】
廃墟の情報交換や意見交換などから、雑談まで、お話ししたいことがあったらどんどんお越しください!

検索 @tisyaki

最新記事

カテゴリ

未分類 (7)
掲載廃墟一覧 (1)
産業遺産 (25)
戦争遺跡・地下壕 (24)
廃線 (12)
廃校 (12)
廃村 (6)
宿泊系廃墟 (12)
娯楽系廃墟 (8)
不思議系廃墟 (8)
廃病院 (9)
心霊スポット (5)
廃アル風景 (2)
一軒家系廃墟 (2)
廃車館 (1)

最新コメント

twitterはじめました!

最新トラックバック

FC2カウンター

フリーエリア


バナーが出来ました。

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR

謎のエリア

にほんブログ村 写真ブログ 廃墟・廃屋写真へ
にほんブログ村 鉄道ブログ 廃線・未成線へ
にほんブログ村