廃墟を旅する 

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【廃線】中央本線廃線区間

錆びた鉄橋が見せる幻想 廃線奇行

中央本線廃線区間

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のどかな畑の中に突如赤さびた鉄橋が現れる。これは旧立場川橋梁といい、中央本線廃線区間に存在するこの廃線のメインのような存在だ。今回の廃線は全区間が廃線というわけではない。中央本線という、東京から長野を経て名古屋に至る鉄道の廃線区間なのだ。それは、中央本線の信濃境駅から富士見駅の区間であり、現在は廃線区間の隣に新線区間が出来ている。この廃線区間には鉄橋と三つのトンネルがあり、さらに、信濃境駅近くには保存されている電車の車両もあるという、見どころ満載の廃線なのだ。

では、さっそく見て行こう。


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はやる気持ちを抑え、一気に急な坂を登り線路があった堤の上まで来た。空中線のための柱だけが存在する。


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そして、旧立場川橋梁に近づいた。


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この鉄橋は見ての通り凄くユニークな形をしている。このような形式の鉄橋を「上路ボルチモア・トラス構造鉄橋」というのだ。どんなもんかというと、まずトラスというのは、橋に多く見られる代表的な形であり、三角形を組み合わせて作られている橋の構造を言う。この立場川橋梁を見ても、三角形の構造が見て取れるだろう。そして、ボルチモア・トラスとは、軽量化と強度をあげるために、トラス構造の三角の中に複材を入れる構造のことである。特に、平行弦トラスのものをボルチモア・トラスといい、曲弦トラスのものをペンシルバニア・トラスという。このタイプでは、線路はトラス構造の上にあるために、上路というわけである。


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ボックス型の構造がよくわかるところまで来た。この立場川橋梁はボルチモア・トラス構造の鉄橋と、両端にガーダー橋で成り立っている。この橋が出来たのはなんと明治37年のことであり、その年に日露戦争がはじまった。頑丈というのは長い年月が証明している。そして、1980年に新線が出来たことにより旧線は使われなくなり、立場川橋梁も廃鉄橋となった。


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旧立場川橋梁からは隣の新立場川橋梁の立派なコンクリート橋を見ることが出来る。


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とまぁ、ここまで鉄橋の話をしてきたが、まずはじめに見るのは富士見駅方面にある廃トンネルである。これは、三つのトンネルの中の一つ、「瀬沢トンネル」だ。


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ここでは赤さびた空中線のための設備と碍子を見ることができた。


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長く放置されたためだろう、支柱が折れまがっている。


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相当な歴史を感じるトンネル内部へ入ってみよう。


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当然ながら内部は真っ暗だ。


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下を見てみると、砂利がたくさんあり、線路も枕木も何もない。ここはどうやら水路として再利用されているようだ。砂利は水で運ばれてきたのだろうか。


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退避区画の壁に「安全は目と耳と己の心から」と書いてあった。


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おぉ、無いと思っていた枕木が現れた。水の浸食で砂利が取り除かれて出てきたのだ。


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小川が流れている。今は小川だが、壁の側面の白い染みを見ると、増水時はかなりの水量になることが分かる。


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コンクリートの向こう側にレンガが覗いていた。


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やっと出口についたようだ。


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出たところにあった構造物。どうやら水路のようだ。水路の支柱はレールでできている。このまま行くとすぐに中央本線の富士見駅に着く。


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再びトンネルを通って最初の場所に戻る。トンネルの壁面がかなり崩れていることがわかるだろう。


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入口についた。下の部分が水路になっている。


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では、今度こそ立場川橋梁を見てみよう。


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うおー!思わずテンションの上がる赤さびた鉄橋。どうやらレールや枕木は撤去されているようだ。


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金網が張ってある。だいぶ高い。左に足場があるがかなりもろくなっているので、右の鉄骨を歩くことにする。


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いい景色でだなぁ。下に見える川は立場川である。


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最初のガーダー橋の部分を渡り終え、いよいよトラス構造の部分へ。


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謎の木造の足場。飛び込み台に見える。飛び込んだら死ぬ。


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錆びだらけの鉄。錆びてしまっても力強さは変わらない。


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かなりしっかりとしている。簡単に崩落などはしないだろう。


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金網から下をのぞく。鉄橋の構造が見て取れる。


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うわー何も無い。下が見えるよ。落ちたら頭蓋骨が粉々になるだろう。


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もうすぐ渡り終える。端のガーダー橋にたどりついた。


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渡り終えた先の地面を見ると、苔むした枕木があるのに気付く。みんな無くなった訳ではなかったのか。


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木々の間からまたもやトンネルが現れた。こちらは信濃境駅側のトンネルで、「姥沢トンネル」という。


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こちらも歴史を感じるたたずまいである。では突入。


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こちらは、レールは残っていないが、枕木は残っていた。


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途中天井が崩れ大きく崩落している。無理をすれば通れるが、引き返すことにした。


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入口に戻った。


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自然と一体になったかのような立場川橋梁。非常に良い景色であった。


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ふと見ると取り残された枕木の一部があった。まるで白骨の一部のようだ。


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立場川橋梁は廃墟マニア、廃線マニア、鉄橋マニア、とさまざまな人間に愛される鉄橋と言っていいだろう。そしてこれからも訪れた人の心を魅了していくことだろう。


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さて、ここはさっきの場所とは少し離れた信濃境駅近い場所である。ここにはご覧の通り一両の客車が保存してある。というか放置してある。


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ここだけレールも敷かれており、車内にも入れるようになっているようだ。
この車両、調べてみると富士山麓電気鉄道3100形電車ということがわかった。この鉄道会社が30周年記念に製作した車両らしい。


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車両の先に進むと三つ目のトンネルがあった。しかし、時間の関係で今回は入ることはしなかった。


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再び車両へ。こんなところで列車に会えるとは思ってもみなかった。


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側面にある数字。「3102」とは車両番号であり、さきほどの富士山麓電気鉄道3100形電車の2車両目ということだろう。


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屋根の上に登ってみた。パンタグラフの構造を見て取れた。


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車両のつなぎ目のホロの部分。落ち葉をかぶっていた。


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森の中の駅に停車しているようだが、この先二度と動くことは無いだろう。


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ほとんど閉まっているドアだが、一か所だけ開いていた。ここから車両の中へ入ってみる。


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車内はレトロな雰囲気が漂う。いつも動いている列車に乗っているだけに、この車両はひどく静かだ。


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トンネル側の前方車両まで来た。どうやら運転席があるようだ。


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運転手が座る椅子。ブレーキなどを見ることが出来る。感動的な光景だ。


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車両の様々な場所の制御レバーが並んでいた。このようなものは現在は電子機器で自動制御になっているのだろう。


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これは電車の速度を制御するためのものだろうか。


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いまどきは見かけなくなった制御盤の形だと思う。このようなものはローカル線ではまだまだ現役だといいのだが。


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運転手の見ていた風景。すっかり窓ガラスは曇ってしまった。


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整然と静かに並んだ客席に座る人の影は無い。


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静かな山間部に趣のある鉄橋とレトロな車両。今回も良い廃線旅だった。


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